うたた寝でビクッとなる意味。ジャーキングの原因と対処法
仕事中などに眠気を感じてついうたた寝をしてしまい、突然ビクッと身体が動いて目が覚めたことはありませんか? Fuminners(フミナーズ)読者のみなさんもきっと経験したことがあるこの現象、実はうたた寝のときにビクッとなる現象には意味があり、正式に「ジャーキング」または「ヒプニックジャーク」という名前がついているのだそう。
学生時代、授業中にビクッとしてしまい恥ずかしい思いをした人も少なくないと思いますが、その意味や原因は一体何なのでしょうか。また、何か病気などが潜んでいる可能性はあるのでしょうか?
ジャーキングは70%くらいの人が経験しているといわれ、人間だけではなく動物にも同じような現象があるといいます。
ジャーキングについて、アメリカの睡眠関連サイト「no sleepless nights」が2015年に行ったアンケートでは、習慣的にジャーキングを経験する人は7割以上いることがわかりました。
どのくらいの頻度でジャーキングが起こりますか?(回答数:9,322)
週に2~3回 41.7%(3,895)
毎日 34.3%(3,202)
めったにない 23.5%(2,196)
全くない 0.31%(29)
ジャーキングが起きると睡眠にどんな影響がありますか?(回答数:14,448)
目覚めるが、その後きちんと眠れる 44.0%(6,357)
目覚めてから、眠りに戻りにくくなる 30.7%(4,436)
完全に目が覚める 13.5%(1,956)
全く気にならない 10.6%(1,535)
そのほか 1.41%(204)
ストレスや不安がジャーキングを悪化させると思いますか?(回答数:14,638)
そう思う 50.8%(7,437)
たまにそう思う 21.2%(3,105)
わからない 20.2%(2,963)
全く思わない 7.74%(1,133)
ジャーキングは週に2〜3回経験している人が多いようですが、毎日という人も34.3%とそれなりに多い数字。しかし、ジャーキングが起きたからといって必ずしも睡眠に支障が出るというわけでもないようで、一時的に目が覚めてもすぐにまた眠れる人が4割、全く気にならないという人と合わせるとおよそ半数もいます。
ジャーキングが起こるのは一瞬で、痛みなどをともなうわけではないので、その後もすぐに眠りやすいのかもしれませんね。
うたた寝のときに起こるジャーキングの意味や原因については、ストレスや不安が影響するのではないかと感じている人が多いよう。Fuminners読者のみなさんも、何かしら思い当たる節があるのかもしれませんが、実際のところ、何が原因でジャーキングが起こっているのでしょうか。
うたた寝中にビクッ!(ジャーキング)は、命を守るという意味がある!?
実は、ジャーキングのはっきりしたメカニズムはまだ分かっていないのですが、いくつかの説があるそうです。まずは「眠りに入る際の神経系のシフトダウンから引き起こされる」というもの。
入眠状態では呼吸や心拍がゆっくりになり、体温も下がるため、筋肉の緊張状態も変化します。その移行時に筋肉の引きつりが生じてジャーキングが起こると考えられているのです。
この他にも「脳の覚醒系である網様体賦活系と睡眠系の腹外側視索前野との間で起こるスイッチの切り替えによって生じる」という説や「眠りに入るとき、筋肉の力が緩んでリラックスした状態を脳が“高いところから落下する”と勘違いし、身体を守るために起こる」という考えもあります。
さらには、私たちの先祖が持っていた、木の上で寝ていたときに眠気を感じて落ちそうになったら瞬間的に目が覚めるような防衛反応が現在まで残っているのでは、という説を唱える人までいるのだそう。
本能的に危険を察し、ピンチを回避するための現象だとすれば、うたた寝のときに起こるジャーキングにも重要な意味がありそう。確かに、落ちる夢を見たときなどに起こることが多いので、こうした説もあながち的外れではないのかも?
では、身体がどんな状態だとジャーキングが起こりやすいのでしょうか? 専門家によると、考えられるのは次のような要因だそう。
・不安やストレスを抱えたままベッドに入る
・寝る前にカフェインを摂り過ぎる
・午後遅くまで激しい運動をする
・無理な姿勢で寝ている
・深酒
・疲れすぎ
共通していえるのは、身体に負荷がかかっているということ。授業中や会社のデスクでうたた寝しているときにジャーキングが起こる意味は、「無理な姿勢で寝ている」または「疲れすぎ」が要因!? いずれにしてもあまりよい状態ではなさそうなので、ジャーキングが頻繁に起こるという人は、日常生活を見直して睡眠の質を上げていく必要がありそうです。
放っておくと不眠になるかも…? すぐできるジャーキング対策
ジャーキングは健康な人にも起こる現象なので、起こったからといって過度に心配する必要はありません。ただ、何度も起こるとそのたびに眠りを妨げられるので、不眠症などの睡眠障害を引き起こす恐れもあるそう。
薬物による治療法はありませんが、専門家は簡単にできるものとして、次のような対策をすすめています。
・寝る3~4時間前には、アルコールやカフェインを摂らない
・できるだけ、規則正しい就寝時間、起床時間を守る
・マグネシウム、カルシウムなどミネラル不足を食事やサプリメントなどで補う
・寝室の照明や騒音対策などの睡眠環境を見直す
ジャーキング自体はそれほど心配になる必要のない現象のようですが、毎日眠りを妨げられてしまうほどなら、別の症状を誘発したり、すでに何かしらの問題を抱えている可能性も…。ジャーキングが頻繁に起こってぐっすり眠れない、ジャーキングが怖くて寝つけない…など、症状が深刻であれば、専門家のアドバイスを求めましょう。
参考:Nosleeplessnights