世界初の顔面移植患者が死亡 死因は免疫抑制剤による副作用

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2016年9月7日(水)のニュースにて、飼い犬に顔を食いちぎられたことから2005年に脳死した提供者から鼻と唇、あごの移植手術を受けたフランス人の女性が、今年の4月に亡くなっていたことが判明しました。

移植組織に対する拒絶反応を抑える免疫抑制剤などの副作用によって、悪性腫瘍が出来やすくなり、2つの異なるがんに罹患していました。

今回は「世界初の顔面移植手術の副作用」について、医師に解説をしていただきました。 世界初の顔面移植手術
顔の皮膚や筋肉、血管などが脳死状態のドナーから15時間に及ぶ手術によって移植されました。

この女性は昨年より移植組織に対する拒絶反応を示して、移植した顔面の一部が使えなくなった状態でした。 移植組織に対する拒絶反応 拒絶反応とは、私たちの身体の中に異物と認識されるものが侵入してきたとき、これを免疫によって排除しようとする反応のことです。移植組織は他人の組織を自分の身体に移植したものですから、当然この拒絶反応が起こります。

拒絶反応には大きく分けて移植してから3カ月以内に起こる急性のものと、それより後に起こる慢性の拒絶反応があり、急性の拒絶反応に比較して慢性の拒絶反応では免疫抑制剤が効きにくいといわれています。 拒絶反応を抑制する薬剤 免疫抑制剤と呼ばれる、移植組織に対する拒絶反応を抑えるお薬が使用されていたものと考えられます。

免疫抑制剤にはいくつもの種類があり、シクロスポリンやタクロリムスなどといった薬が良く知られています。 日本で顔面移植手術が広まっていく可能性
日本の臓器移植はドナーがなかなか見つからないといった問題がほかの臓器でもありますので、今後すぐに、というのはやや難しいかもしれません。

ただ、何らかのきっかけで顔を失ってしまった方にとっては、このような手術が受けられることは本当に価値のあることですね。 医師からのアドバイス 今回、患者さんが亡くなってしまったのは本当に残念なことですが、今後様々なお薬や技術の改善が進み、より負担の少ない形で移植が受けられるようになるといいですね。

(監修:Doctors Me 医師)

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