全米初制覇のワウリンカ、ジョコビッチに「君のおかげで僕はここにいられる」 (3/4ページ)
そして、この方程式からもっとも重要性の高い3試合を除くと、ワウリンカはトップ10に対するほかのすべての試合で0勝19敗なのだ。
6月の全仏で優勝を果たし、生涯グランドスラム(キャリアにおいて4つのグランドスラムのすべてで優勝すること、そしてジョコビッチはこのとき2015年ウィンブルドン、全米、2016年全豪、全仏と4大会連続優勝を果たす)を達成したジョコビッチに、日曜日のワウリンカは1セットダウンから逆転勝ちした。
次の数字を覚えておいてほしい。第1セットを取ったときのジョコビッチというのは全米オープンで51勝0敗、すべての決勝で53勝2敗なのだ。ところが今回、ややぴりぴりした出だしの状態からワウリンカが回復し、彼の典型的なベースラインからの猛攻が始まったとき----この試合のワウリンカは、テニス界最高の片手打ちバックハンドからだけでなく、両サイドから同じように猛攻した----ジョコビッチは道を見失ってしまったようだった。
ワウリンカが次々にライン際にショットを打ち込んでいく中、ジョコビッチは手でジェスチャーをしながらぶつぶつ言い、コーチのボリス・ベッカー(ドイツ)やほかのチームスタッフのほうを見ていた。彼はあらゆる面で、出だしのタフに見えた状態から完全に消耗し切った状態へと移行してしまったのだ。
あるポイントではワウリンカがあまりに強烈なショットを放ったためにボールがジョコビッチの手からラケットを弾き、ベースライン後方の壁にまで飛ばしてしまった。それから20本のストロークによるラリーを終わらせるためフォアハンドのウィナーを叩き込んだワウリンカは、自分のこめかみに指を向ける。その2ポイント後に、第2セットは彼のものとなっていた。
第3セットの出だしはフォアハンドのパッシングショットがジョコビッチのボレーミスを引き出してブレークに成功したあと、ワウリンカはまた指をこめかみに突きつけた。
ワウリンカが全米の一週目の終わりに大会から去りかかっていたことを考えてみてほしい。