組織を補強するジェルで、慢性的な心臓病が克服できるかも! (2/2ページ)
患者の身体に対しての負担も少ない。
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=GK2mKgLZEec&w=560&h=315]
そして、Jason A. Burdick博士らのチームが、心臓疾患の治療に適したジェルの特性を発見し、注射後にポリマー同士がさらなるクロスリンクを形成する特性を持つハイドロジェルを開発した。そうして得られた素材は、クロスリンクを形成しないジェルと比べると、より固く、より長持ちすることが、臨床実験でわかった。
羊による実験では、このジェルは組織の傷が拡大したり、心臓の壁が薄くなったり、心臓が肥大することを防ぐことがわかったという。器官のサイズを保つことで、弁からの血液の漏れも減らすことができた。それらによって心臓のポンピング能力を保ち、心疾患を防ぐことができた。

このハイドロジェルの製法と供給方法が完成したら、これを市場に供給したいと研究者たちは考えている。
医療の進歩は日進月歩で、現在はなかなか治療が難しい疾患でも、将来的には治療できるようになるものが多そうだ。その結果、われわれは先人よりも長生きできることになる可能性が高い。少子高齢化のなかで健康な老人が増える。雇用や労働のありかた、社会のありかたも変わっていきそうだ。
【参考】
※ American Chemical Society
【動画】
※ Repairing the Heart with Hydrogels – Headline Science – YouTube