旅行中に雨が降って来たらどうする? 雨でも楽しい旅行にできるコツ

せっかくの旅行なのに、どうも天気があやしいというときは、立てていた予定が使えなくなって困りますよね。基本的に旅行は雨天を想定していないもの。雨だと屋外のアクティビティが楽しめず、旅行自体が充分に満喫できないことも。そこで、今回は雨でも楽しめる旅行にするために知っておきたいアイデアをご紹介します。
■雨でも平気な観光ポイント、NGな観光ポイント
まずは計画中の旅行先で、雨でも楽しめる場所と楽しめない場所を選り分けましょう。もし雨だった場合は代わりに近くの美味しいお店に行くったり、他の雨でも楽しめる場所に振り替えたりといった対策が立てやすくなります。例えば、次のようなイメージです。
<雨だと楽しめない場所>
・寺院仏閣:入口から本堂までの参道が長いなど移動が大変。お堂内に照明を入れず、自然光だけで鑑賞する場合もあるため、雨で暗いと余りよく見えないこともあります。
・海:波が高いと危ないので注意。特に岩場は滑りやすいので、履物に注意しましょう。
・動物園、植物園:動物が屋内に入ってしまい、あまり見られない可能性が高くなります。雨の植物園は風流でsyが、行きにくい場所にあることが多いでしょう。
・市場、屋台街:屋根がある場合は良いですが、青空市場だと小さなお店が密集している市場や屋台街では、傘をさして歩きにくいので注意してください。
<雨でも楽しめる場所>
・博物館、美術館:雨の日は空いているので、むしろじっくり鑑賞できます。
・ショッピングモール:室内で1日楽しめるので便利です。
・グルメめぐり:雨の日割引などがある場合こともあり、事前にチェックするとお得に楽しめます。
「雨だから行けない」のではなく「雨だから予定を変更」と差し替えできる計画を立てておくと、気持ちの安心が違います。ぜひ、やってみてください。
■施設の充実したホテルを選ぶ
梅雨時などで雨の可能性が高いシーズンの旅行は、いっそ「ホテルから一歩もでない」という選択もあります。例えば、温泉が充実していて一日温泉でのんびりできるホテル。あるいは、工芸体験や体験教室など施設内で完結する楽しいアクティビティが多い場所を選び、雨ならば潔く室内プランに移行するというものです。
屋根のない露天風呂に降る雨は、晴れとは異なる優雅さがあり楽しいものです。マッサージプランが充実したホテルでデトックス三昧したり、部屋に大画面のプロジェクターがあるホテルで映画鑑賞会したり。アイデア次第で、1日では足りないくらいに楽しめるでしょう。
■スーパー銭湯を本気で攻略する
旅行先のスパやスーパー銭湯に行くのもオススメ。アメニティが充実しており、手ぶらで天然温泉やマッサージ、さらには美味しいご飯やお酒まで堪能できる場所がたくさんあります。全天候型なので、お天気は気にしないで予定を立てられるでしょう。
■雨だからこそ空いている施設を狙う
美術館や博物館、郷土資料館などで、じっくり知識を深めるのもオススメです。雨の日は、たいがい空いていることでしょう。時間をかけて、心ゆくまで美しいものを鑑賞する。そんな贅沢な時間はいかがですか?美しい展示品と雨の音が、疲れた心をゆっくり癒してくれますよ。
空いているので、その展示室に自分ひとりだけという不思議な空間に出会うことも珍しくありません。美と向き合う絶好の機会です。スタッフの方に由来を尋ねたり、鑑賞のポイントを教えてもらったり。空いているときしかできない濃厚な時間を過ごすことも可能です。
また、美術館に併設されたカフェなどは、隠れた名所が多いもの。丁寧に入れたお茶や、こだわりのスイーツゆっくり味わう…なんていう旅行も素敵です。
■雨の日でしか出会えない美しさを堪能する
青空の下の旅行は気持ちが良いですが、雨でしか出会えない美しさを堪能する旅も良いものです。例えば京都では、世界遺産に指定されている「西芳寺」が苔寺として知られています。雨に打たれ、しっとりとした苔で覆われた庭園は、雨の日にしか見られない静謐な美を感じられることでしょう。
また、屋久島や秋田の奥入瀬渓流など緑の多い観光地では、いつもよりさらにマイナスイオンが増量しているような絶景が楽しめます。きっと「雨で良かった」と思える、そんな旅行になるはずですよ。
■レンタカーで楽々移動
思い切ってレンタカーを借り、濡れずに楽しむ方法もあります。雨の日の旅行が億劫な理由の1つは、傘やレインコートなど雨対策グッズの取り扱いが面倒だということ。それを持たず、Door to Doorの旅行に切り替えてはいかがでしょうか。
宿泊先のホテルまで配車してくれる、乗り捨てタイプのプランもたくさんあります。また、運転手さん付きの観光ハイヤーを借りる手もあるでしょう。一見すると割高に思えるサービスですが、数人で利用すればさほど高くありません。むしろ観光先の入り口で下ろしてもらえる便利さは、価格以上に価値があるでしょう。
■雨が降ったら割引?お得プランに加入する
雨が降り続いたら、どんどん宿泊費が割引になる。そんな保険プランがあるのをご存知でしたか?「お天気保険付きプラン」の付いた宿泊を選ぶと、規定の時間雨が降り続けると宿泊費がキャッシュバックされるシステムです。これなら、万一の雨も嬉しいキャッシュバックに繋がりますね。
なお、宿泊施設が独自でこのようなプランを設けているところも少なくありません。その場合には、事前にその詳細を確認しておきましょう。
■持ち物
雨の日の旅行で重宝するアイテムをご紹介します。出かけるタイミングで雨が降っていなくても、天気が怪しければ荷物に入れておくと良いかもしれません。
・ビーチサンダル
沖縄などリゾート地に必須のビーチサンダル。海辺限定アイテムのように思われますが、雨の日にも大活躍します。どうせ濡れるのなら、最初からオシャレな靴は履かずに外出するのがベターかもしれません。100円均一などにも置かれていますので、その旅行で履きつぶすつもりで気軽に購入しちゃいましょう。また、飛行機の機内やホテルの部屋でも重宝します。
・ビニール袋
スマホの水濡れや水没など、雨の日はモバイル機器に危険が忍び寄ります。防水・防滴仕様のスマホでない場合は、ジッパー付きの袋に入れて自衛しましょう。雨でも写真が撮りたい場合は、防水ケースなどで対策するのがオススメ。また、コンビニでもらえるビニール袋も、雨の日は強力な雨具となります。
最初から水をはじくタイプのポーチやバッグを持って行くのも良いですが、わざわざ用意するのは大変。今だけ濡れなければ良いわけですから、サッとビニールで包んで自衛して屋内に入ったら処分する。そのくらいの身軽さがちょうど良いのです。
・タオル
タオルが1枚あると、濡れたカバンを拭けるなど重宝します。靴が濡れてしまった場合は、タオルを丸めて入れておくと乾きが早くなるでしょう。タオルは比較的かさばるので、手ぬぐいもオススメです。2枚ほどもって歩くと、ハンカチ代わりにもなって便利。サッと洗ってすぐに乾くのがポイントです。
・レインブーツ
最近はオシャレなレインブーツが多く、雨の日でも楽しく外出できます。中でも人気なのが折りたたみタイプのレインブーツ。明らかに雨だと分かっている旅行や、アウトドアでも重宝するでしょう。また、靴の上から履くポータブルタイプのレインブーツもあり、お気に入りの靴を濡らさずに移動することができます。
・傘
長傘と折りたたみ傘は、どちらを持つか悩むところ。それぞれにメリットとデメリットがあるので、上手に使い分けましょう。折りたたみ傘は持ち歩きには便利ですが、施設入口の傘立てが利用しにくかったり、畳んで持つと手が濡れてしまったり。意外に取り回しが面倒です。そういうときには、コンビニで販売されている小さめのビニール袋が役に立ちますよ。長傘は持ち歩くのに適しませんが、背負ったリュックサックまでしっかりカバーしてくれる大きさがあると、荷物が濡れなくて安心です。日本国内ならコンビニで気軽に購入できますので、その日の天気予報を参考にベストな傘をチョイスしてください。
・替えの靴下
これは必須!足下が快適なら、旅行はいくらでも続けられます。雨の心配のない旅行の場合でも、1〜2足多めに持って行くのが旅上手のテクニックです。
・温かい飲み物
雨の日は体が冷えやすいので、意識的に温かい飲み物を取るようにしましょう。風邪は外気温ではなく、普段と濡れたときとの体温差で引いてしまいます。雨で濡れて冷えた体温を上げるために、お茶やコーヒーなどを飲んで体温を上げましょう。足湯なども効果的です。
■国によっては雨でも楽しい?
雨の日の楽しみ方は、国によっても違いがあります。最後に、国別の楽しみ方をご紹介しましょう。これで、外国での雨の日も楽しく過ごせるはずです。
<イギリスでは傘をさす人が少ない>
イギリスは雨の多い国。ロンドンでは年間140日が雨といわれ、ほぼ1年の半分近くが雨降りです。それにも関わらず、ロンドンで道行く人はなぜか傘をさしていない人が多い。一体、どうしてなのでしょうか?
これはにわか雨が多く、2時間くらいで止むから。少し雨宿りすればすぐに止むと考えている人が多いのです。日本のように1日中降るというわけではないので、とりあえずショッピングモールや美術館へ避難しましょう。「ハロッズ」は1周するのに2時間はかかりますし、「大英博物館」もざっくり見て回るだけで3時間は必要です。見終わったらもう、雨は上がっているかもしれませんよ。
<フランスやイタリアなども傘をささない>
フランスやイタリアも、イギリス同様に傘をささない文化です。コートを着て雨対策をする考え方が一般的で、小学生などの通学では危ないという理由から、傘をさての通学が禁止されている学校も。いずれの国でも、美術館や博物館などで過ごすなど時間を有効に使いましょう。また、カフェでゆったりくつろげば雨もあがってくるので、雨の季節の旅行になりそうな場合は、あまり過密なスケジュールは避けると良いでしょう。ゆとりを持った方が、ストレスも少なく過ごせるかもしれません。
<雨でもニューヨークは見どころ満載>
ニューヨークは雨の日でも比較的移動が簡単で、さほど苦にはなりません。メトロが張り巡らされていて、たいていの場所へ移動できます。そんなニューヨークで雨に遭ったら、「グランド・セントラル駅」に行きましょう。現在の駅舎は1913に改修された3代目で、42丁目側の外壁に据えられた時計のガラスはティファニー。大理石の床と正座が描かれた天井の荘厳な美しさ、そこを行き交う人の多彩な顔ぶれ。さらに巨大ショッピング街と、一日いても飽きません。
また、「メトロポリタン美術館」や「アメリカ自然博物館」などへ行くのも良いアイデアです。とにかく広く、本気で廻ると1日では見切れないほどです。あまり欲張らず、「今日は彫刻コーナーを攻める」「次回はエジプト方面を中心に見る」など目的を持つ良いでしょう。入場料が非常に安いのも特徴で、雨の日もお得に楽しめます。
<フィリピン、シンガポール、台湾などアジア諸国>
基本的には1日に2時間ほどザーっと降り、それからすぐに止みます。降っている最中はそれこそバケツをひっくり返したような大雨になるため、傘は役に立ちません。レインブーツも水没してしまうほどの水たまりで溢れるでしょう。アジア旅では、足もとは濡れても平気なビーチサンダルなどを選びましょう。また、空が暗くなってどんよりとしてきたら、とにかくどこか屋内へ避難を。市内全域が同時に雨ということはなく、10キロ先は晴れていることも珍しくありません。天気予報をチェックし、すでに雨が過ぎ去った場所へ遊びに行くのも有効な方法です。暑い国なので、多少濡れてもみんな平気そうな顔をしています。逆に建物内の空調が効いて寒いため、温かいものをとって風邪を引かないように対策しましょう。
<韓国にも梅雨がある>
韓国にも梅雨があります。日本と同様に6月末〜7月末頃までは、終日細かい雨が続くでしょう。逆にそれ以外の季節は雨がほとんど降らないので、旅行時期を選ぶことが可能です。雨の日はメトロ直結の「COEXモール」や「タイムズスクエア」など、駅直結または近くの巨大モールで1日楽しむことができます。食の街でもあるソウルはメトロでの移動が快適。駅近のお店も多いため、食事を楽しむのに安心です。
<雨をエンジョイし倒すインド>
インドでは雨期と乾期があり、乾期には雨が1滴も降らず40度を超える猛暑が数ヶ月続きます。そのため、雨は人々に恵を及ぼすものとして、非常に良いイメージをもって迎えられています。乾期が過ぎて訪れる最初の大雨では、子供たちが歓声を上げて走り回り、車やバイクを止めてずぶ濡れになりながら踊り出す若者達も。日本とは全く価値観が異なり、それもまた楽しみとなるでしょう。
旅行で雨に降られてしまうと、憂鬱に感じるかもしれません。しかし、最初から雨対策を取っていれば、楽しく有意義に過ぎせるものです。雨だからこそ楽しめるアクティビティもたくさんありますので、ぜひ楽しくすてきな旅にしてください。
執筆者:浦辺あずみ(ナレッジ・リンクス)