「消えた主役」名作ドラマ・映画の知られざる“交代劇”(7)伊藤かずえはプロデューサーに自ら提案したが… (2/2ページ)
ところが、優作さんが辞退したため、その翌朝につかこうへいさんから『銀ちゃんはお前がやるから』って言われ、同時に『お前の人生が変わるぞ』とも」
今年、デビュー50周年を迎えた荒木一郎は「仁義なき戦い 代理戦争」(73年、東映)に出演の予定があった。ところが、話が食い違っていた。
「俺は精神的な病気を抱えていたから、京都の撮影所までは自分の車で行くけど、ロケはお断りって言ってたの。ところが、広島ロケがあるって聞いて、じゃあ話が違うよと降りた」
代わりに抜擢された川谷拓三が、ここから急成長している。その「仁義」と並ぶ菅原文太の代表作は「トラック野郎」(75年、東映)だが、第2作のマドンナにあべ静江が出演。
「ところが私、同じ時期に『男はつらいよ 葛飾立志篇』(松竹)からもお声がかかったの。それでもウチのスタッフは東映ファンばかりだから、迷わず『トラック野郎』を選びました」
あべの代わりに「寅さん」に出演したのは、73年の新人賞を争った桜田淳子だった。