黒沢清監督、『ダゲレオタイプの女』で長年の夢だった海外進出を果たし感無量! 「夢のような時間でした」 (2/3ページ)

主演のラヒムは、ジャック・オディアールやロウ・イエなど世界中の名匠が手がける作品に出演してきた実力派。今回が初めての来日となるが、日本の映画や漫画を通じて日本の文化に触れ合う機会があり、日本のことをよく知っていたという。「黒沢監督の映画に出演することによって来日することができ、大変嬉しく思っています」と喜びを語った。
黒沢監督は、そんなラヒムの起用理由を、初対面の際に「僕の映画に出てくるのにふさわしい人物だ」と直感を覚えたからだと明かし、さらに、撮影を通じて、「予想していたより遥かに精密で力強い表現者」と感じたことを述べると、ラヒムが照れながら「ありがとうございます」と日本語で笑みを浮かべながらお礼を言うシーンもあった。

黒沢監督と会話を重ね、役への理解を深めたというラヒムは、「ジャンは、本当に普通の、今どきのフランスの若者です」と語る。そんなジャンを演じるにあたって、身体的な表現に関して、映画『スケアクロウ』(73)のアル・パチーノからインスピレーションを受けたことを述べると、「初めて聞きました(笑)」と黒沢監督を驚かせ、笑い合った。
初来日となったラヒムだが、黒沢監督の口からは、記者会見の前夜、一人で新宿ゴールデン街に行っていたことも明かされた。「私は冒険が大好きなので、外国に行ったらホテルの部屋にいるのではなく、必ず出て行き冒険します」と語り、活発な一面を告白した。