【テキトー母さん流☆子育てのツボ!】#53 ガツンと厳しくいっても言うことを聞いてくれないのですが…
「1人でできる子になる『テキトー母さん流』子育てのコツ」の著者の立石美津子が、ママ達の育児の素朴な疑問に応えるQ&A連載、【テキトー母さん流☆子育てのツボ!】をお伝えします。
第52回は『怒ると叱るの違いがよくわからないのですが?』の疑問にお応えしましたが、第53回のテーマはこちら。
■子どもの反感を買っていませんか?突然ですが質問です。
駅の公衆トイレを使ったとき、次のうち、どの貼り紙だと「きれいに使おう」と思いますか?
(1)汚く使うな
(2)汚さないでください
(3)きれいに使ってください
(4)いつも綺麗に使ってくださってありがとうございます
(1)「汚く使うな」
まだ、用を足す前から「汚く使うな!」と命令され……。
更に「きっとこの人は汚く使うだろう」と疑いをもたれているようで、なんだかとっても気分が悪いです。
(2)「汚さないでください」
「汚さないでください」は「汚く使うな!」よりも丁寧な言い方ですが、やっぱり疑われているニュアンスが感じられますね。
しかも、「汚く」とか「汚さないで」の言葉が印象に残ってしまいます。
「転ばないように」と言われるよりも「真っすぐ歩こうね」、「牛乳を零さないように運びなさい」と言われるよりも「牛乳を上手に運んでね」、「失敗しないように」と言われるよりも「成功しよう」と言われたほうが、すんなり行動できます。
たとえば受験のときも「不合格にならないように頑張る」と自分に言い聞かせてしまうと“不合格”というフレーズに頭が支配されてしまいます。
それよりも「合格できるように頑張ろう」としたほうが、夢のキャンパスライフが描けて力を発揮できるのです。
(3)きれいに使ってください
否定形の言葉は含まれていませんが、行動する前から命令されていて、なんだか上から目線のような感じがしますね。
(4)いつもきれいに使っていただいてありがとごうざいます
貼り紙でも感謝されると「だったら綺麗に使おうかな」と思いますね。
■肯定形で命令しない言い方このトイレの貼り紙の例と同じように、次のように言い替えましょう。
「散らかさないの!」は「片づけようね」、「走っちゃダメ!」は「歩こうね」、「大きな声を出さないで!」は「小さな声で話そうね」。
そうすると、言った親も言われた子どもも、気分は悪くならないです。
ただ、常に散らかし放題の子どもに対して「いつもお片付けしてくれてありがとう」なんていうことに抵抗がある場合は、おもちゃ箱に貼り紙を貼っておく、なんていうのはどうでしょうか?
「いつも元のところへ戻してくれてありがとう! おもちゃ達より」
ママの言葉ではなく、“おもちゃからのメッセージ”にしてしまうのです。
人間は、命令されると反発したくなるものです。
子どもを叱るときは感情が高ぶってつい怒鳴りたくなりますが、効果がありません。
そのうち、子どももだんだんと怒られることに慣れてしまい“馬の耳に念仏”状態になります。
効果がないやり方を毎日繰り返すよりも、言い方を変えてみませんか?
そのほうがママが思った通り子どもは行動してくれますよ。
(立石美津子)