【プロ野球】空気なんて読まなくていい! DeNAが初のCSで「下克上」を起こすかも知れない5つの理由 (2/2ページ)
■(2)先発陣が揃っている
短期決戦で重要なのは大崩れしない先発。今季のDeNA先発陣はかなり奮闘している。エース格の井納翔一は7勝11敗、防御率3.50だが、ローテーションを見ると以下の通り。
石田健大:9勝4敗/防御率2.96
山口俊:11勝5敗/防御率2.86
今永昇太:7勝8敗/防御率2.76
3人の先発投手が防御率2点台の安定感を示している(今永は規定投球回未満)。
やや乱調が目立つ井納だが、巨人戦では4試合で2勝1敗(防御率2.96)、広島戦では7試合で3勝3敗(防御率2.45)とギアが一段切り替わる。
■(3)不意の本塁打で流れを一変
短期決戦では出会い頭の本塁打で流れが変わることも多い。DeNAの本塁打数は広島に次ぐセ・リーグ2位の125本。
すでに40本塁打の大台に乗せた筒香嘉智はもちろん、29本塁打のロペス、15本塁打の梶谷隆幸と大物を狙って打てる打者が揃っている。
1番センター・桑原将志も11本塁打、最近は5番を任されている宮崎敏郎も10本塁打を放っており、パンチ力は十分。本塁打攻勢で一気呵成に勝負を決めることもあり得る。
■(4)脅威の代打力
流れを変える力はほかにもある。なんといっても今年は代打が光っているのだ。DeNAの主な代打成績を見てみよう。
山下幸輝:打率.400(25打数10安打)/0本塁打/2打点/四死球0
後藤G武敏:打率.353(17打数6安打)/1本塁打/6打点/四死球6
白崎浩之:打率.350(20打数7安打)/0本塁打/3打点/四死球1
乙坂智:打率.345(29打数10安打)/1本塁打/3打点/四死球1
下園辰哉:打率.271(48打数13安打)/1本塁打/11打点/四死球9
なんと代打の切り札が5枚も揃っている。どんな状況でも代打に困ることのない完璧な代打陣。短期決戦では特に期待したい。
■(5)ダメで元々、玉砕戦術が可能
そんなDeNAだが今季もかろうじて3位。残り5戦で4勝1分以上でなければ借金は残ってしまうのだ。だからこそ、開き直った戦い方ができる。ダメで元々なのだ。
DeNAが大胆な作戦に出たとき、思わぬ結果を呼ぶことがあった。その好例が6月24日の巨人戦だ。
その日の相手先発はCSでも投げるであろう菅野智之。球界屈指の安定感を誇る菅野だが、この日はコントロールが定まらなかった。DeNAはそれをいち早く見抜くと、初球から積極的に打ちまくり、なんと3回までに9得点を挙げて菅野を自己ワーストの血祭りにあげたのだった……!
今年は幾度となく、イケイケ、押せ押せになるシーンが見受けられた。常勝巨人、そして絶好調の広島を打ち破るには「流れ」が絶対に必要だ。正攻法でぶつかっても押し潰されそうな気がする。
「こうなったらヤケクソ」「広島なんて知ったことか」。そんな荒々しいヤサぐれたDeNAの方が一発逆転を起こせるような予感!
文=落合初春(おちあい・もとはる)