「コートに立てば相手のランキングは考えない」大坂なおみが世界12位破る金星 [東レPPO] (2/2ページ)
しかしここで全米オープンの3回戦、マディソン・キーズ(アメリカ)に対して勝利まであと1ゲームとしながら逆転負けを喫した苦い記憶を思い起こしたと言い、自身のサービスで0-40と3つのブレークポイントを握られる。
「あの記憶を思い出したのがいけなかったんだと思う。これじゃダメだと思い直して、実際はこのゲームを失うことを覚悟はしたんだけど(笑)、ここから何ができるのかすべて試してみようと思ったの」
ふたたび集中力を高めて、ここから3連続ポイントでデュース。そして最大の武器であるサービスをたたきつけた。センターへ時速192kmのサービスエースでマッチポイントを握ると、最後はたたみかけるように時速188kmのサービスエース。
力強いサービスのインパクトが大きいが、実際に試合をしたチブルコバが語ったのは、大坂のクレバーな戦いぶりだ。
「今日は難しい試合展開だった。彼女は私のサービスを読んでリターンからプレッシャーをかけてきて、それに対して私はアジャストできなかった。特にファーストサービスを読まれていたと感じていた。彼女はどちらのサイドでもプレッシャーをかけてきた」
確かにこの日の大坂はリターンゲームから流れをつかみ、最初は不安定だったサービスゲームのリズムを取り戻していったといっていいだろう。
◇ ◇ ◇「彼女はトップ10のポテンシャルを持っているか」という記者からの質問について、チブルコバは「それはなんともいえない」と明言を避けたが、「体も大きいし、重いボールを打つ。優れたポテンシャルを持っているのは間違いない。今の段階でも十分に危険な選手」と評価した。
その大坂は、準々決勝で第3シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)と予選を勝ち上がったアリャクサンドラ・サスノビッチ(ベラルーシ)の勝者と対戦する。プリスコバは全米オープン準優勝者だ。
果たして次に見せてくれるのはチブルコバ戦で披露したクレバーな大坂か、それとも前週の敗戦時に垣間見せた18歳ならではの不安定さか----。いずれにせよ、注目しないではいられない。
(テニスマガジン/ライター◎田辺由紀子)