天才テリー伊藤対談「永野」(1)ピカソ~のネタは最初ウケなかった (2/2ページ)
永野さんは天才肌なんだよ。
永野 いやいや、でもそう言ってもらえるとうれしいです。最悪なことに僕、本当にプライドだけは高くて。お笑いを目指して上京した時も、お笑い学校みたいなところには絶対に行きたくなかったんです。
テリー ああ、講師にネタやセンスを矯正されちゃうからね。
永野 そうなんです。「素人っぽいセンスのままで、自分の考えた笑いがウケたら最高だな」ということに、ずっとこだわっていたもので。
テリー 人気が出始めるきっかけは何だったの?
永野 2013年に関西で「歌ネタ王決定戦」というコンテスト番組が始まりまして、それ用にピカソのネタを作ったんです。
テリー それはウケたの?
永野 いえ、その時は1回戦で落ちました(苦笑)。全然ウケなくて、年齢も40ぐらいだしで、現場がすごく切ない空気になってしまったんですよ。「あ、こいつ、今まで世界観にこだわったネタをやっていたのに、歌ネタなんか始めて痛々しい」みたいな。
テリー 最悪の空気じゃない。
永野 でも、なぜか自分では(このネタは)絶対いけるんじゃないかという確信がありまして、1年ぐらいめげずにやり続けていたら、今度は「アメトーーク!」の「パクりたい‐1グランプリ」という企画のオーディションがあったんです。
テリー アンタッチャブルの山崎弘也さんとFUJIWARAの藤本敏史さんが、おもしろいと思った後輩芸人のネタをもらっちゃう企画だよね。
永野 そうです。オーディションは持ちネタをデジカメで撮って送るんですが、このネタは番組に向いてないだろうと思っていたので、「僕が『アメトーーク!』に出たら、すげえ視聴率取りますよ!」みたいなことを言ったりして、すごく肩の力を抜いて収録できたんですよ。それがよかったのか、合格して番組にも出させていただいて。
テリー そこから風向きが変わったんだ。
永野 そうですね、そこから少しずつ他の番組にも呼ばれるようになりました。