ラガッツで勝っていく。堀卓馬の誓い。 (2/2ページ)
そんな生活のサイクルの中でチーム練習に参加できるのは週に1回ということもある。その中で時間をやりくりしてジムに通ったり、走ったり。食事にも気を配り、コンディションを整える。
夏前にはこんなことがあった。試合で右肩を脱臼したけれど、職場に向かったときのことだ。責任感から、そのまま現場に就こうとしたら止められた。
「警棒を振ることができないからやめておけ、と」
以前の環境を懐かしむことはない。やるもやらないも自分次第。それこそ、自分が求めた環境だからだ。
「ここにお世話になろうと決めたのは、人間的にも成長できるところで、と思ったこともあります」
変わりつつある自分を感じている。
チーム事情により、フロントローだったポジションはいまLOに変わっている。若狭東高校時代から流経大2年まで経験したから戸惑いはない。チームのために力になりたいと思っていたから、コーチ陣からの要請も喜んで受入れた。そして何より、公式戦のピッチに立てている充実が心地よい(NEC時代は2年目に途中出場が1試合あるのみ/3年目のプレシーズンリーグ2試合出場は省く)。
試合への出場機会が増えれば自身の成長のスピードが高まるかもしれない。ビッグサイズは魅力だ。誘いの手が伸び、ふたたびトップリーグでプレーするチャンスも。
そんな話に、落ち着いた表情で返した。
「このチームで、チームメートと勝っていきたい。その気持ちしかありません」
チームには2020年までにトップリーグで戦う集団になるという目標がある。その力になると言った。
「一緒にプレーしていて、伸びしろしかないチームだと感じています。コーチの指示通りに動くだけではなく自分たちでもっと考え、動く集団になり、みんなが同じ絵を共有できるようになれば変わる。もっと強くなりたい」
元グリーンロケッツなんて看板は、とうの昔に捨てている。
ラガッツの男の言葉だった。