新潟の宝を守ることで誕生したプレミアムな一本。純米大吟醸酒『岩魚(いわな)』の初出荷がスタート。株式会社幻の酒では酒造りを通して棚田の耕作放棄地を保全します (2/3ページ)
加えて当ブランドの展開においては、海外との取引も積極的に進めています。ほかの国では珍しい「純粋な雪解け水が流れる棚田で栽培された米」という限定された風土が特徴となり、その品質も期待されています。
特に欧州各国においては、原材料が育つ土壌や気候に注目する「テロワール(仏語:terroir)」として、どのような個性を持つのかが商品価値を位置づけるポイントとなっています。その面においても、人々が分け入らないような耕作放棄地であった土地を復旧し、これまで酒にできなかった米を使っている部分が強いセールスポイントとなっています。
■『岩魚』棚田にこだわった背景と、名付けの理由
弊社では、15年前からコシヒカリでの大吟醸造りにOEMでチャレンジしており、近年ようやく実現にいたりました。中でも「棚田」を選んだ理由の一つとして、代表の松本が趣味で渓流岩魚釣りを愉しむ過程で、耕作を放棄する土地が増えている現状を憂い、保全活動に加わる一環として、平場ではなく「棚田」のコシヒカリにこだわりました。
『岩魚』の原料となる米は、新発田市田貝の二王子岳の棚田コシヒカリ(クラシックコシヒカリ)を磨き上げ、仕込み水に菅名岳の伏流水を使用。米は平成27年10月収穫分を用いて冬に製造しました。
半年間寝かせることで、コシヒカリの特徴を引き出した酒の飲み口は、優しいピリピリした余韻をもつ辛味です。米を栽培した同地区は、蛍の群生地で知られる水の綺麗な清流であり、岩魚も泳ぐ豊かな水で育った稲であることから、清流の象徴として『岩魚(いわな)』と命名いたしました。
■新潟の宝「棚田」の景観がこれからも続くために、私たちにできること
弊社では、『岩魚』を今後とも継続的に出荷するため、今年の秋に収穫した同米を使用して、下越地区「金升酒造」、中越地区「柏露酒造」、新潟市内「今代司酒造」それぞれで新たに仕込み、来春の出荷を予定しています。
弊社では、これまで英国や台湾、香港などに向け、日本酒の卸売商として平成26年より日本酒の輸出を行ってまいりました。