デフレ歓迎ムード再来! 値下げで好調ニッポン企業の未来 (2/3ページ)
一方、一時は異物混入問題でドン底に追い詰められた『マクドナルド』も、昨年来の品質向上に加え、人気の「てりやきマックバーガー」などにトッピングを加えた“裏メニュー”やポケモンGOの出没店舗などのアイデア商品で息を吹き返した。そのマックがこの9月「昼メニュー400円」と低価格セットを投入、攻勢をかける。マックにデフレを意識しての低価格路線かと問うと、広報担当者は「あくまでお客さまの多様性に対応したもので、とりわけ何かを対象にしたものではございません」との答え。しかし経営コンサルタントは、この動きをこう分析する。
「ランチの費用をできるだけ抑えたいサラリーマンやOLに、低価格のセットは魅力。昼のオフィス街のマックは明らかに客足が戻ってきています。さらには、こちらも低価格路線に一息入れていた牛丼チェーンが、その影響はやはり大と判断し、再び低価格を打ち出す可能性もあります」
実際、吉野家などは牛丼並盛380円と一時の280円より100円も高い。だが、その一方で低価格の豚丼330円を復活させると、あっという間に牛丼をしのぐ大人気メニューに。確実に“デフレのにおい”が漂っている。
今年4月に発表されたカジュアル衣料品店『ユニクロ』のファーストリテイリングの'16年8月期第2四半期決算は大幅な減益となった。営業利益は前年同期比33.8%減の993億円、純利益は55.1%減の470億円と苦境に立たされた。
「ユニクロは'14年の秋冬物から、原材料費の上昇を理由に2年連続で平均10%を値上げした。これはアベノミクスのインフレ政策への賛意も含まれていましたが、深刻な客離れにつながりました。すると、慌ててジーンズやTシャツなどを再値下げ。消費者がこんなにも“割高感”に敏感だとは思わなかったのでしょう」(経済ライター)
“衣”と“食”でこれほどデフレが歓迎されているとなれば、当然“住”も同様。
エブリデー・ロー・プライス(EDLP)をキャッチフレーズにするのが、世界最大のスーパーマーケットチェーン・ウォルマート100%傘下の『西友』だ。
「一定商品の値上げを半年凍結する『プライスロック』が人気です。