錦織は対戦相手変更にも焦らず対処、スタンド満員の初日勝利に「ほっとしている」 [楽天ジャパンオープン] (2/2ページ)
早い段階でブレークしていっそう落ち着きは深まった。
「ファイナルはなかなかブレークできなかったけど、負けるかもという不安はなかったですね」
どの大会でも初戦は難しい------トッププレーヤーの誰もが口にすることだ。多くのファンやスポンサー、大会関係者すべての期待を背負うホームならなおさらだろう。しかし、それをプレッシャーでなく力に変える術はもう心得ている。
「ほっとしましたね。1試合目なのでそんなに簡単にいくとは思っていなかったけど、次はもうちょっとリラックスして臨めたらなと思います」
2回戦は、粘り強いストロークが持ち味のジョアン・ソウザ(ポルトガル)との初対戦となる。
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添田にとって11回目の「ジャパンオープン」だったが、初の勝ち星には届かなかった。「自分の持てる力を全部出していこうと思った」という添田には、予選を突破してきた勢いもあり、好調だという実感もあった。
持ち味の低い軌道の正確なショットを左右に散らしてベルダスコを苦しめ、第1セットのタイブレークを危なげなく奪取。しかし、第2セット以降は、果敢にネットに出ていく添田に対し、ベルダスコのパッシングショットが頻繁に決まり始める。
「ファイナルでもう1回上げていきたかった」というが、元世界7位はそれをさせてくれなかった。
添田は敗れたが、明日登場する3人の日本勢------西岡良仁(ヨネックス)、ダニエル太郎(エイブル)、杉田祐一(三菱電機)の中から、錦織に続く初戦突破者が現れるだろうか。
(テニスマガジン/ライター◎山口奈緒美)