金正恩氏の「口だけ番長」ぶりにますます拍車がかかっている (2/2ページ)
挑発が目的とは考えていなかったのだ。
ところが偶然、上記のような事件が起きてしまった。そして韓国軍が、下士官らの身体が吹き飛ばされる瞬間の動画を公開するや世論は沸騰。「開戦やむなし」の空気さえ漂い始めた。
この危機は、北朝鮮側が「遺憾の意」を示すことで収束した。謝罪したのである。正恩氏としては、意図してもいない偶然のために、いきなり胸ぐらを掴まれた思いだったろう。
そして、この件がきっかけで米韓軍が備え始めた「斬首作戦」に、正恩氏は今も神経質な反応を見せている。
ただ、そんな屈辱を経験した正恩氏の怨念を、軽く見ることも間違っている。北朝鮮がすでに核武装してしまった以上、彼らが仕掛ける挑発の脅威度は異次元のものになっている。下手をすれば、こちらが早まって先制攻撃するよう仕向けられ、政治的に不利な立場に追い込まれないとも限らない。
北朝鮮が言う「先制攻撃」は脅しだが、そこに潜む意図を読み誤ってはならない。