100人規模で次々に死者が出る「金正恩型」の2次災害 (2/2ページ)
市内では、これ以外にも橋の崩落に巻き込まれて作業員が死亡するなど、二次災害が相次いでいるが、当局からのアナウンスは一切なされず、現場では早くも緘口令が敷かれている。
過去にも、橋梁の建設現場で500人が一度に死亡する地獄絵図のような大惨事が起きたことがあった。しかし、北朝鮮当局は事故の存在そのものを隠蔽し、詳細は一切明らかにされなかった。今回も徹底的に隠蔽しようとしているようだ。
「核の暴走」の裏でさらに「現場の担当者は『死亡者は、自分の不注意で事故を起こした』などと弁明するだけで、誰も責任を取ろうとしない」と、デイリーNKの内部情報筋は打ち明けた。
そもそも、金正恩氏直々の指示で行われている復旧作業で、なんらかの事故を起こしたとなると、厳しく処罰される可能性があることから、幹部らは責任逃れに終始している。
幹部らの無責任な姿勢に、被災地の住民からは「人を生かそうとしているのか、殺そうとしているのかわからない」「ただでさえ水害で多くの人が亡くなったのに、これでは、死者が増えるばかりだ」という不満の声があがっている。
復旧作業も進まず二次災害が起きるなか、もし金正恩氏が核実験やミサイル発射実験を強行すれば、住民からの反発の声は避けられない。さらに、国際社会から非難を招くのも必至だ。これまでも金正恩氏による核の暴走の裏で多数の犠牲者が生み出されてきたが、またもや悲劇が繰り返されつつある。