週刊アサヒ芸能「創刊60年の騒然男女」芸能スキャンダルの真相!(1)中村玉緒が勝新「波瀾の生涯」を語り尽くす (2/2ページ)

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特に「勝プロ」が12億円の負債を抱えて81年に倒産した時は、夫人としての心労は計り知れなかったと察します。

玉緒 結果的には私が社長になり、バラエティ番組で売れたおかげもあって返せたんですけど、あの金額を見たらとてもとても‥‥。まあ、債権者の中には金額を負けてくださった方もいましたし、ずいぶんと助けられました。それでも私は、主人が働いて返すものだと信じておりました。まさか、ガンで亡くなるとは思いもしまへんでした。

──90年にはハワイでコカインとマリファナの所持による現行犯逮捕もあり、離婚が取りざたされていましたが。

玉緒 いっぺんも離婚なんて考えたことおまへん。私は女優でありながら「奥さん」でいたかったもので、私のマネージャーや付き人は、主人が玄関のピンポンを鳴らす前に帰らせていました。

──それはどういう理由から?

玉緒 家の中に「先生」は2人もいらないんですよ。だから主人は私に「疲れただろう」とも言わない。ただ、CM(90年のキリンビール)が不祥事で、たった1日で放送中止になった時は、さすがにどないしようか思いましたけど(笑)。

──昭和の大スターが少なくなっていきますね。

玉緒 4年くらい前に、高倉健さんが急に「会いたい」って言ってこられたんですよ。ホテルの中華レストランでお話をうかがったら、主人と唯一共演した「無宿(やどなし)」(74年)という映画の話になりまして。健さんがあの映画を好きじゃなかったとおっしゃったんです。

──確かに2大スターの共演にしては、興行成績も作品の評価も低かった。

玉緒 それで健さんも避けていたけど、昨日、あらためて観たと。そしたら「やっぱり勝新太郎はすごい」と、目を輝かせるんですね。もっと主人の話をいっぱい聞かせてほしいとおっしゃってました。

──そんな健さんも帰らぬ人になりました。

玉緒 そうですね。私は10月からの朝ドラ「べっぴんさん」に、間もなくリリー・フランキーさんと共演する映画のロケも始まります。私が勝新太郎の妻でよかったと思うように、主人も映画やドラマに出ることは喜んでくれてはると思います。

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