人知れず山奥に埋められる北朝鮮の人々…中朝国境での怪事件 (2/2ページ)

デイリーNKジャパン

人参畑は山奥にあるため、銃声も遠くまで届かず、万一、中国公安(警察)が駆けつけても「動物だと思って撃った」と言えば、事件にはならない。

これが恵山市の北朝鮮住民が「行方不明」となる真相である。過去にも、8月から10月にかけての朝鮮人参の収穫シーズンに、一命をとりとめ、ボロボロになった姿で市内をさまよう泥棒帰りの住民の姿を見かけることがあったという。

恵山市はもともと、地域的な特性上、中国との密輸が盛んな都市である。だが最近では、国境監視が強まっているため、密輸も難しくなり、「ニンジン泥棒」へと走る住民は増える一方だと取材協力者は明かす。

北朝鮮メディアが派手に宣伝する、きらびやかな首都・平壌の姿とは異なり、地方都市では電力もまともに供給されず、崩壊した経済が復興する兆しは全く見えていない。商売の元手も無く、甘い汁を吸う権力とも程遠い無名の住民が、今日も中国の山奥で非業の死を遂げているのである。

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