【プロ野球】ドラフトの隠し玉!? 帝京大準硬式野球部・鶴田圭祐と歴代準硬式出身プロ野球選手たち (2/2ページ)
■川口盛外(早稲田大学準硬式野球部)
川口は東京六大学準硬式リーグで通算34勝を挙げた左腕。大学卒業後、社会人野球の王子で硬式野球部へ。身長は174センチと小柄にもかかわらず、140キロ後半のストレートを操り、2008年、第78回都市対抗野球で新人王に当たる若獅子賞に輝く。
2009年のドラフトで広島から6位指名を受け、入団。だが、2年間の在籍で1軍登板機会はなく、戦力外となる。だが川口は野球を辞めず、古巣・王子に戻って今もプレーを続けている。
準硬式球は硬式球とほぼ同じ中身だが、外側の表面が軟式球と同じ天然ゴムでできている。バットは硬式の金属製を使用する選手がほとんどだ。プレーする選手の多くは高校で硬式野球を経験しているだけに、決してレベルは低くない。また、高い競技レベルを持ちながらケガで硬式野球部入りを断念した選手も少なくない。
上述した川口盛外も高校時代は硬式野球部。だが3年夏に肩を壊してしまい、大学での硬式野球部入りを断念。声がかかった早稲田大学の準硬式野球部でプレーをしながら肩を癒し、社会人野球で硬式球を再び握り、ブレイクを果たしたのだ。
また、ケガの理由以外でも、硬式野球部の厳しい上下関係に嫌気がさし、自由な気質を求めて準硬式野球部の門を叩く選手もいるという。普段の練習だけでなく、試合の運営も学生主体で取り組んでいるため「就職活動に役立つ」「社会勉強になる」と、準硬式野球の魅力を語る選手も多いという。
ある意味で、現代っ子気質にも合っている、ともいえる準硬式野球。鶴田に続く選手が今後も出てくる可能性もあるだけに、今年のドラフトだけでなく、継続して追いかけると、思わぬ掘り出しものが見つかるかもしれない。
文=オグマナオト