病魔と闘う荒ぶる役者たちの不屈秘話 「第1回・松方弘樹」(2)弘樹のイメチェンを図れ! (2/2ページ)
すかさず『暴動島根刑務所』(75年)、『強盗放火殺人囚』(75年、監督は山下耕作)と続編が作られたから」
中島は、この時代の東映を支えていたのは、松方と渡瀬恒彦の若いエネルギーだったと感謝する。もともと演技力には定評がある松方だが、さらに目を見張ったのは、オールスター大作の「日本の首領 野望篇」(77年)でのこと。
「大学出のインテリヤクザという役どころも難なくこなし、さらに実力派の女優・岸田今日子と“男と女”を感じさせる芝居を堂々とこなした。弘樹ちゃんのことはずっと見ているけど、あの芝居の成長ぶりは、思わず『おおっ!』とうなったね」
一方で仁科との再婚後も「きつい一発」は収まらない。海外ロケには日数分のコンドームをスーツケースに詰めさせ、地方の愛人宅から「新幹線で着替えを持って来い」と告げる。いずれも夫人である仁科に対してであった‥‥。