≪三笠宮さまご逝去≫公表された急性肺炎による心機能低下の病状

Doctors Me

「Doctors Me(ドクターズミー)」コラム画像
「Doctors Me(ドクターズミー)」コラム画像

2016年10月27日(火)昭和天皇の弟で天皇陛下の叔父の三笠宮さまが、入院先の東京都内の病院で心不全により亡くなられたことを宮内庁が発表しました。100歳でした。

宮内庁の記者会見によると、三笠宮さまは2016年5月に急性肺炎で入院され、その影響により心機能が低下し、誤嚥性肺炎を発症するなどの病状が続いていたとのことです。

今回は「急性肺炎による心機能の低下」について、医師に解説をしていただきました。急性肺炎とは
肺炎はその名の通り、何らかの原因で肺に炎症が起こる病気ですが、日本人の3大死因の一つにもなっているありふれた疾患です。

肺炎の程度は軽度から重度のものまで様々ですが発症や進行が急速であるものを急性肺炎と言っています。急性肺炎の原因 基本的には免疫力が低下した人に起こりやすく、その原因となるものには以下のものがあります。

・過労
・高齢
・担癌患者
・免疫抑制剤などを使用中の人急性肺炎の症状
■突然の高熱

、痰

■胸痛

■呼吸困難

■意識障害急性肺炎の治療原因により治療法がことなります。細菌が原因であれば原因菌を特定し、それに効果のある抗生物質の投与を行います。また好酸球増加によるアレルギー性であればステロイド投与などとなります。

また症状によって行う対処治療は異なりますが、例えば呼吸状態が悪ければ酸素投与、場合によっては人工呼吸器の装着などで対応します。重度であればICUに入り集中管理が行われます。 急性肺炎から誤嚥性肺炎を発症する原因急性肺炎から誤嚥性肺炎をきたすという直接的な因果関係はありません。

しかし、高齢者の場合はもともと嚥下機能が低下しているので、食べ物や唾液、胃液などが誤って気道に入ってしまうことが多くなります。

このときに細菌が一緒に気道に入ってしまうことにより肺の中で菌が繁殖すると誤嚥性肺炎となります。高齢者はそもそも肺炎になりやすいため肺炎の状態に加え、更に誤嚥性肺炎も併発する可能性があります。 心機能低下により胸に水が溜まる?
肺に水が溜まる場合、肺の実質に水が溜まる場合と、肺を覆っている胸膜の間の胸膜腔に水が溜まる場合と2つあります。

胸膜腔に水が溜まる場合でいうと、以下のような仕組みになります。

胸膜腔に水が溜まるメカニズム
右心系の機能低下により、右心系の圧が上昇します。これにより全身を巡っている静脈系や毛細血管からの血液が心臓に帰りにくくなり、結果として色々な臓器に血流が増大し組織液などが臓器にたまっていきます。

これが肺(胸膜腔)にたまったものが胸水となります。左心系の機能低下によっても右心系の機能低下がおこります。

治療内容
胸膜腔にドレーンを入れて、胸水を抜きます。 年齢による心機能の低下進行を遅らせる方法
◎禁煙する

◎過度にアルコールを摂取しない

◎適度な運動をする

◎塩分を控える医師からのアドバイス肺炎は誰にでも起こりうる病気で、軽症なものから重症なものまで様々です。特に高齢者の方は重篤化しやすいので注意が必要です。

高熱がでたり痰の絡む咳がでた場合などは、速やかに医療機関を受診してください。

(監修:Doctors Me 医師)

「≪三笠宮さまご逝去≫公表された急性肺炎による心機能低下の病状」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る