卵子が老化する!? 卵子凍結を希望する女性急増の深い理由《クロ現+》
2016年10月26日(水)に放送された「クローズアップ現代+」では急増する卵子凍結について特集されておりました。
女性の社会進出による晩婚化、それにともなう卵子の老化や不妊によって卵子凍結という選択肢を選ぶ女性が増えてきているのとのことでした。
そこで今回は「卵子凍結」について方法やリスクなどを、医師に解説していただきました。卵子凍結とは
自分の卵子を採卵・冷凍保存し、将来子供をつくるときに融解して利用しようとするもので、年齢が若いうちの卵子を保存しておくことで将来の妊娠出産に備えるためです。 卵子凍結を希望する女性が急増した理由
◎仕事を続ける女性が増え、晩婚化が進んでいる
◎結婚できるかわからないという不安が増えた
◎医学的な出産適齢期と自分の生みたいタイミングが一致するかわからない
◎卵子が老化すると妊娠率が低下していくという認識が広がった 卵子が老化するメカニズム出生したときにすでに卵子を持っており、その数は200万個程度あります。その中から一部が残り、思春期の頃には20万~30万個にまで減少します。
その後も、排卵や加齢による細胞の劣化に伴い卵子が減少していきます。 卵子凍結方法 1:最初に採卵日を決めます。それに合わせてその約1か月前から排卵誘発剤などを用いて卵子を育てていきます。また薬剤を使わず、自然に卵子ができるのをまつ方法もあります。
2:採卵日当日、卵子が育っていたら膣から機器を入れ採卵します。
3:採れた卵子は液体窒素を用いて冷凍保存します。 卵子凍結における妊娠の確率 ・31~34歳:30%程度
・35~39歳:20~25%程度
・40歳以上:15%以下
これはおよその目安であり、また妊娠したものの出産に至る率はもう少し下がるので注意が必要です。 卵子凍結の平均費用 
毎回の診察料、各種血液検査、感染症検査、薬の処方、麻酔、採卵、卵子凍結、その後の保管費用など、思った以上に多岐にわたり費用がかかります。
完全に自費診療なので、医療機関によりまちまちですが、50~100万程度と考えられます。卵子凍結のリスク
■卵巣に針を刺して採卵するので卵巣から出血する
■排卵誘発剤を用いることで卵巣過剰刺激症候群になるため 、腹水がたまるリスクがある
■排卵誘発しても採卵できるかどうかがわからない
■採卵できる個数がある程度とれなければ、せっかくコストをかけて凍結しても受精卵に至らない可能性が高くなる
卵子凍結の課題 ■卵子凍結しても使用されない割合が多い
■費用が高い
■実施している医療機関が極めて少ない
■凍結までに何度も医療機関に行かなくてはならない 医師からのアドバイス卵子凍結で生まれた子供への理論的にはリスクはありませんが、まだ始まったばかりの技術なので実際のところは分からないというのが現状です。
仕事も家庭も充実させたいと願う女性にとっては願ってもない技術だとは思います。しかし、卵子が凍結できたからといって出産にまで至るかは別問題です。
自分のライフプランとしっかり向き合って、有用な選択肢の一つとできたらいいですね。
(監修:Doctors Me 医師)