スネ夫死す!またもや“封印”されたアニメ『ドラえもん第一作』の存在 (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■封印された『ドラえもん』第一作

 さらに言えば大山のぶ代は三代目(注6)のドラえもん役だ。知っている人は知っているが、1973年の日本テレビ版『ドラえもん』の存在があるゆえ。こちらが『ドラえもん』のアニメ化第一作なのだ。

 つまり現在、放映中のテレビ朝日版『ドラえもん』は第二作。しかも1979年から2005年の第一期(とされる)声優陣が演じた期間があまりに長く、印象が深いため、これがアニメ『ドラえもん』のスタートと思っている向きが多い。

 たてかべさんが亡くなった時も「初代ジャイアン死去」といった報道が多く、筆者はその誤りを指摘した。しかし今回、またも日本テレビ版『ドラえもん』は<無かったこと>にされた。原作者である藤子・F・不二雄氏がアニメの第一作をお気に召さなかったから、と巷間伝わっているが……。

「加えてアニメ制作会社が倒産したり、著作権の扱いが雑だったり。第一作はトラブルが多い作品だったんですよ。扱おうとしても資料が散逸しているし、小学館や藤子プロから抗議が来る可能性が高い」(元アニメ誌編集者)

 いまの子供たちに取ってドラえもんは水田わさびの声で、スネ夫は関智一だ。大山のぶ代のドラえもんや肝付兼太のスネ夫がメジャーであっても、やがては歴史になる。第一作『ドラえもん』も歴史の一ページとして、折りに触れて言及して(注7)あげて欲しいと思う。

 ただキッカケが出演者の訃報というのは、もう勘弁してもらいたい……。

(注1)『アンパンマン』劇場版…『それいけ!アンパンマン おもちゃの星のナンダとルンダ』
(注2)藤子不二雄…この時はまだ藤子不二雄Aと藤子・F・不二雄に分かれていないが、特に藤子・F先生に気に入られていたという。
(注3)藤子作品の常連…同じ作品でもリメーク時は別の役を演じたり……。
(注4)『にこにこぷん』…1982年、NHK「おかあさんといっしょ」番組内で始まった着ぐるみによる人形劇。
(注5)二代目スネ夫役…初代は八代駿。
(注6)三代目ドラえもん…初代・富田耕生、二代目・野沢雅子。
(注7)言及して…再放送しろとは言わない。実際、フィルムの散逸などで難しい模様。

著者プロフィール

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コンテンツプロデューサー

田中ねぃ

東京都出身。早大卒後、新潮社入社。『週刊新潮』『FOCUS』を経て、現在『コミック&プロデュース事業部』部長。本業以外にプロレス、アニメ、アイドル、特撮、TV、映画などサブカルチャーに造詣が深い。Daily News Onlineではニュースとカルチャーを絡めたコラムを連載中。愛称は田中‟ダスティ”ねぃ

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