元日テレ・敏腕プロデューサーが明かす「3年連続視聴率3冠の秘密」(1)「笑点」が苦戦するのは年に18回の理由 (2/2ページ)
今や多くの番組が「騒々しい」時代、高齢者にとって大喜利でメンバー同士「いつもどおりのやり取り」をしてくれる「笑点」は、実に優しい番組なのである。
前半の演芸部分もベテラン中心で、若手が出演する際も、騒がしくない芸人とだいたい相場は決まっているのだ。
大喜利にしても、冷静に観てみると実際はさほどおもしろいことをやっているわけではない。三遊亭円楽(66)の腹黒ネタや、三遊亭好楽(70)の下ネタなどの定番ネタなど、お互いの出演者いじりは「不変」である。そしてこの「変わらない点」こそが、「笑点」の強みなのである。
ところが「世帯別視聴率」という面だけで見れば、超優等生の「笑点」は1年に18回だけ少々苦戦するのだ。
それは裏で「大相撲」(NHK)が放映される時間帯である。高齢者は相撲も大好きなので、年に6場所、初日・中日・千秋楽と重なる18回のOAに関してはしかたがない結果になる。
村上和彦:(株)プラチナクリエイツ代表。65年生まれ、神奈川県小田原市出身。元日本テレビ放送網制作局専門部長兼演出家・テレビプロデューサー。「ヒルナンデス!」を立ち上げ、「『笑っていいとも!』を終了させた男」として知られる。「スッキリ!!」の視聴率アップや、「24時間テレビ」ほかを総合演出。14年に日本テレビを退職し、フリーランスに転向。現在もテレビ東京「モーニングチャージ」監修ほか番組制作を行っている。