就活の選考過程のなかでも、特にグループディスカッションが苦手……という方もいるのではないでしょうか。ただ単に自分の考えを述べればいい、というわけではなく周囲のみんなとどう関わるのかも重要なポイントとなります。グループディスカッションでつまずかないためには、どうすればいいのでしょうか。就活の先輩たちに、社会人になった今だからこそわかる、グループディスカッション必勝法を聞きました。

■とにかく発言！

・自分が最初に発言。後から言う方がつらい。最初の方が意見がいっぱいある（27歳／男性／電力・ガス・エネルギー）
・真っ先に自分の意見を披露する。誰よりも先に、開始早々に言う。みんなにインパクトを与えられるから（26歳／女性／医薬品・化粧品）

ディスカッションでは、「まず発言する」ことから全てが始まります。「完璧な答え」を用意しなくてもOK。最初の発言者は、ただそれだけで注目を集められますからぜひ積極的に名乗り出たいですね。

■相手の話を聞く

・前に出すぎないこと。自分の考えを主張しすぎず、傾聴の心を持つこと。まわりの意見をきちんと聞ける人は会社に入ってからも成長すると思うので（25歳／女性／医療・福祉・介護サービス）
・相手の発言をさらに発展させる。一から考えなくてもいい上に、他人の意見をよく聞いて取り入れていると評価されるから」（25歳／男性／ソフトウェア・情報処理）

「何か言わなきゃ！」と意気込んでいると、つい相手の話を聞くのがおろそかになってしまうことも……。自分の意見をしっかりと伝えるためにも、積極的に聞く姿勢も大切にしたいですね。

■司会をする

・進行役になれれば大体いける。発言できないと難しいから。生命保険のディスカッションは女性ばかりなので、回りがどんどんしゃべりだし、自分は口をはさめなかった（24歳／女性／システムインテグレータ）
・自分の意見を言いつつ、まわりに配慮ができる姿を見せることができる。あえて司会をやることで、まわりに気をつかえる点をアピールできるし、積極性もアピールできる（25歳／女性／専門商社）

役割で合否が決められるわけではありませんが、自信があるなら司会に挑戦するのもアリです。周囲をまとめ、方向性を意識して議論を引っ張っていくことが、司会としての役割。グループをバラバラにしないよう、注意してください。

■あえて質問や問題提起も

・疑問点や質問など、自分だけがわからないのかも？ と思って恥ずかしがることなく、すなおに発言すること。社会人になってからの打ち合わせなどで、自分の疑問を聞いてみたら案外重要なポイントだったことがあったから（28歳／女性／教育）
・反証を挙げて、多面的に意見が出るようにする。客観的、多面的に問題提起できるとアピールするため（24歳／女性／海運・鉄道・空輸・陸運）

議論を尽くすためには、「イエスマン」ばかりではいけません。あえて自分が問題を提起することで、違った切り口が見つかるのかもしれませんね。具体例を挙げて、わかりやすく解説するのがオススメですよ。

■ただし否定はしない！

・相手の意見を一度肯定的にとらえたうえで、疑問点、意見を述べる。自分の言いたいことだけ主張する人間だと思われたくないから（28歳／女性／インターネット関連）
・否定はしないこと。そして独創性を出すこと（29歳／男性／その他）

反例を出したとしても、相手の意見を否定するのはおすすめできません。「自分の意見とは違う」と思ったときも、いったんは受け止めて。相手を不快にさせず、議論に集中できることでしょう。

■まとめ役を買って出る

・自分の意見を言う人が多いため、まわりの意見をカテゴリーごとに整理し、比較検討し議論を前に進める人が不可欠。自分の価値観のみならず、まわりとの相乗効果を図るまとめ役になるといい。会社では1人で解決できないことばかりなので、チームで物事の解決に取り組むことがディスカッションでは求められている（22歳／男性／公益・特殊・独立行政法人）
・人の意見を聞いた上で話をまとめること。まとめる力がないと仕事は先に進まないので（29歳／女性／教育）

司会役になれなくても、全体をまとめることは可能です。地味に思えますが、仕事をする上で大切な能力。場の議論がどちらの方向に向いているのか。常に敏感にチェックしていてください。

グループディスカッションを切り抜けるための必勝法6つはいかがでしたか？ 場の雰囲気に応じて、自分なりの役割を見つけることが大切だと言えそうですね。「自分には何ができるのか」を、冷静に見つめてグループディスカッションを成功させましょう。

文・ファナティック

マイナビ学生の窓口調べ
調査日時：2016年10月13日～2016年10月24日
調査人数：社会人男女150人（男性69人、女性81人）