金正恩「武装ヤクザ部隊」の女性隊員はエリート志向 (2/2ページ)
ちなみに女性隊員の比率は全体の10%ほどで、ほとんどが地元ではなく平壌出身だというが、それには理由がある。
地元出身の隊員だと、抗議活動に参加している親兄弟や友達を鎮圧するのに躊躇いが出るからだ。沖縄の米軍ヘリパッド建設現場で、抗議活動に参加していた芥川賞作家の目取真俊氏に対して、「土人」と暴言を吐いた機動隊員が、沖縄県警ではなく大阪府警所属だったのも同じ理由からだ。つまり、世界中どこでも抗議活動の鎮圧に他郷の人員を使うのは「基本中の基本」なのだ。
仮に大規模な暴動が起き、この機動打撃隊が出動する事態となったらどうなるのだろうか。極めて大規模で組織的な暴動でない限り、残念ながら鎮圧されるだろう。そして、鎮圧過程で拘束された住民らには「この世の地獄」と称される拘禁施設が待っている。
ちなみに、この機動打撃隊は、除隊後に各道の人民保安局政治大学に入れる特権が与えられるエリートコースだ。そのため、少なくとも300万北朝鮮ウォン(約3万6000円)のワイロを支払わなければ入れないという、狭き門でもある。
金正恩体制は、こうした「アメ」と「ムチ」をもって、人々を支配しているのだ。