日本代表・山田章仁「コミュニケーションを途切らせないように」。 (2/2ページ)
接点からボールを受け取ったSOの田村優が、左タッチライン際へパスを放つ。
それを受け取った山田は、一気に中央へ切れ込む。身長194センチのLO、ギド・ペティ・バガディサバルと衝突。かねて「触られなければ、(衝撃を受けないという意味では)相手がオールブラックスでも小学生でも同じ」と相手をかわす走りを磨いてきた人だ。
大男のタックルを浴びる際も、素直には倒れない。ぶつかる瞬間、身長182センチの身体をかすかにかがめる。バガディサバルの腕は肩より上の位置にかかる。ハイタックルの反則。山田は半ば計画通りに、大男のペナルティを誘った。
「相手(の姿勢)が、高い。ボールをキープして、立っていればいいかなと思っていました」
ジョセフHC率いるチームは、新たな守備システムを採用。大外から接点方向へ飛び出し、相手を抑え込む。もっとも、わずかな準備期間で迎えたこの日は、連携のもつれから接点の周辺を破られた。
これについても山田は、「比較的、トップリーグ(国内のチーム)のなかでは新鮮なシステムなので(完成には時間が必要)」。危機感があるかと聞かれても、「ないです」とのみ返答する。
「コミュニケーションを途切れさせないようにしたい。このチームは、アタックのストラクチャーも人間関係もフリースタイル。それはプラスとマイナスがありますけど(どちらにも働きうるが)、プラスに持っていきたいなと思います」
規律と自主性のバランスを踏まえてか。大らかな関係性がにじむチームにあって、こんな見取り図を描いていた。チームは6日にトビリシへの移動を開始し、12日のジョージア代表戦に臨む。
(文:向 風見也)