心をあたためる。冬に咲く山茶花が教えてくれること【11月7日〜11日】 (3/3ページ)
冬の始まりにつぼみが開き、身を切るような冬の寒さにも負けず、2月頃まで花を咲かせます。
過酷な環境を生きぬく生命力をたたえ、「困難に打ち勝つ」という花言葉がつけられたのでしょう。しんしんと降る雪の中で控えめに花を咲かせる姿は、どんなことがあってもひたむきに愛を注ぎ続ける女性と重なるものがありますね。
「あなたがいちばん美しい」という花言葉が与えられたのは、真紅の山茶花。冬の枯れ木、一面の雪景色の中に揺れる真紅の花は、ハッとするほどの美しさ。それは、内面からあふれでる「強さ」に裏打ちされた美しさではないでしょうか。
もし、あなたが今悲しい気持ちになっているのなら、強さと美しさを併せ持つ山茶花を見て、勇気をもらってみては? きっとあなたの心にもほんの小さな幸せの花が咲くことでしょう。
山茶花は心をあたためてくれる花

山茶花は、誰もが一度は歌ったことがある童謡「たきび」にも、その名が登場します。
「さざんか さざんか さいたみち たきびだ たきびだ おちばたき あたろうか あたろうよ しもやけ おててが もうかゆい」
小さいころ、歌ったことがありませんか?
時代が変わって、たきびで暖をとる光景は遠い昔のものになりましたが、山茶花はいつの時代も変わることなく、冬の街や野山に色を添え、私たちの心をやさしくあたためてくれますね。
街路樹や生垣に見え隠れする赤やピンク色の山茶花に、どこか懐かしいような、ほっとした気持ちを感じるのは私だけでしょうか?
北風がぴいぷう吹いて心と体が凍えそうになっても、山茶花はいつも私たちのすぐそばで可憐な花を咲かせています。「一緒に冬の寒さを乗り越えようね」と微笑んでいるのかもしれません。
寒さに負けそうになったら、山茶花で心をあたためて。冬も元気に過ごしましょう。

【参考】『日本の歳時記』小学館