【プロ野球】則本昂大(楽天)ら4投手でMBL打線をノーヒットノーラン! 日米野球の名場面をプレイバック (2/2ページ)
■川尻哲郎、メジャー相手に好投
2年後の1998年、メジャーリーグ選抜チームの目玉は、マーク・マグワイア(カージナルス)とすさまじい本塁打王争いを繰り広げたサミー・ソーサ(カブス)だった。
大阪ドーム(現・京セラドーム大阪)で行われた第4戦では先発・川尻哲郎(阪神)の好投が光った。この年10勝を挙げた川尻は、サイドスローからスライダー、シュートといった変化球を駆使しMLB打線を翻弄。MLB先発のカート・シリング(フィリーズ)と投手戦を展開した。
0対0で迎えた6回、全日本はイチローの犠飛で1点を挙げ川尻を援護。川尻は終盤に入っても得点を許さず、ついに9回のマウンドに上がる。日米野球初完封の期待が高まったが、1死から安打と死球を与えてしまい、ここで無念の降板に。後を受けた大塚晶文(近鉄)が後続を打ち取り1対0で全日本が勝利した。
川尻は完封こそ逃したが、散発4安打に抑え勝ち投手となった。
■4投手による日本チーム初のノーヒットノーラン
日米野球はその後、第1回WBCが行われた2006年を最後にその役目を終える。しかし、8年後の2014年、前年に常設化された侍ジャパンが親善試合としてMLBオールスターチームを招き日米野球が復活した。
この年の第3戦では歴史的快挙が達成された。侍ジャパンの先発・則本昂大(楽天=写真)が5回を投げパーフェクトに抑えると、続く西勇輝(オリックス)は6回、7回と先頭打者にそれぞれ四球、死球を許すも、安打は打たれず2回を無失点でまとめた。
8回から登板した3番手の牧田和久(西武=写真)は2つの四球を与え得点圏に走者を置いたが、このピンチを切り抜ける。そして9回、西野勇士(ロッテ)が三者凡退に打ち取り4対0で侍ジャパンが勝利。4投手の継投でノーヒットノーランを達成した。
MLBオールスターチームの主力選手に辞退者が出た背景があったとはいえ、この年の日米野球は3勝2敗で侍ジャパンが勝ち越している。
文=武山智史(たけやま・さとし)