森永卓郎の「経済“千夜一夜”物語」 ドゥテルテは試金石 (2/2ページ)

週刊実話


 日米交渉において、なぜ常に日本は全面譲歩を続けているのかを官僚に聞くと、「米国に逆らったら、日本はあっという間に中国やロシアに占領されて、存在自体を失ってしまう」と言うのだ。

 私は、差別主義者が嫌いなので、ドゥテルテ大統領はまったく評価していない。しかし、いまフィリピンがやろうとしていることは、西側陣営にとどまりながら、米国の支配から逃れ、同時に中国やロシアとも友好関係を築くという戦略だ。もしこれが可能だと証明されたなら、日本は大きな政策の選択肢を手に入れることができる。
 だから安倍総理は、ドゥテルテ大統領と腹を割って話し、フィリピンの米国支配からの脱却戦略を聞き出すべきだろう。それは、日本の戦後体制を根本から変える可能性を秘めているからだ。
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