【プロ野球】盗塁王の本当の価値。ヤクルト・山田哲人の「トリプルスリー」だけじゃない歴史的偉業 (2/2ページ)
■ヤクルト、連続タイトルホルダーV20達成
山田の盗塁王によって、ヤクルトは今季、ある金字塔を打ち立てることに成功した。それが「20年連続タイトルホルダー輩出」だ。
1997年:ホージー(本塁打王)
1998年:川崎憲次郎(最多勝)、石井一久(最多奪三振)
1999年:ペタジーニ(本塁打王、最高出塁率)、高津臣吾(最優秀救援)
2000年:石井一久(最優秀防御率、最多奪三振)
2001年:ペタジーニ(本塁打王、打点王、最高出塁率)、藤井秀悟(最多勝)、高津臣吾(最優秀救援)
2002年:ホッジス(最多勝)、石井弘寿(最優秀中継ぎ投手)、石川雅規(最優秀新人)
2003年:ラミレス(本塁打王、打点王、最多安打)、高津臣吾(最優秀救援)
2004年:五十嵐亮太(最優秀救援)
2005年:青木宣親(首位打者、最多安打)
2006年:青木宣親(最多安打、盗塁王)
2007年:青木宣親(首位打者、最高出塁率)、ラミレス(打点王、最多安打)、グライシンガー(最多勝)
2008年:福地寿樹(盗塁王)、石川雅規(最優秀防御率)
2009年:青木宣親(最高出塁率)、福地寿樹(盗塁王)、館山昌平(最多勝)
2010年:青木宣親(首位打者)
2011年:バレンティン(本塁打王)
2012年:バレンティン(本塁打王)、バーネット(最多セーブ)
2013年:バレンティン(本塁打王、最高出塁率)、小川泰弘(最多勝)
2014年: バレンティン(最高出塁率)、山田哲人(最多安打)
2015年:川端慎吾(首位打者、最多安打)、畠山和洋(打点王)、山田哲人(本塁打王、盗塁王)、バーネット(最多セーブ)
2016年:山田哲人(盗塁王)
今年のリーグタイトルは広島、巨人、DeNAの3球団がほとんどを占めている。下位球団であればノンプレッシャーでタイトル争いに没頭できる、という考えもあるかもしれないが、やはり、優勝争いという緊張感こそがタイトルにつながる、ということではないだろうか。
実際、今年の最下位・中日のタイトルホルダーはゼロ。去年最下位だったDeNAも、山崎康晃が新人王にこそ輝いたものの、これはあくまでも投票での賞。自らつかみ取る個人タイトル獲得者はいなかった。
そんななか、この20年間ずっとタイトルホルダーを輩出し続けてきたヤクルト。この間、リーグ1位ももちろんあったが、下位に沈むことの方が多かった。強いのか弱いのかわからない何とも不思議な球団。それがヤクルト、といえるのではないだろうか。
来季もこの連続タイトルホルダーの記録を継続できるかどうか。その鍵を握っているのが山田哲人である可能性は高いはずだ。
文=オグマナオト