ダイノジ・大谷ノブ彦が激白「自殺というものに直面したときが何回かあった」 作家・平野啓一郎との共著『生きる理由を探してる人へ』トークライブ (2/3ページ)
平野もうなずき、「僕も体験談を取材しました。本人が(他者に)相談してダメだから自殺しているのではなく、言葉としては単に疲れたとか、抜け出したいとか。行動として自殺に結び付くとなってしまったケースが結構あると思うんです」と話し、「"自殺する勇気があるなら生きろ"とか善意のつもりで言っているんだろうけど、悪いことをしたという言い方になりがちで、本人のことも傷つけていますよね」と持論を展開した。
さらに、平野は「ひとつの人格に決めつけられるのに、すごく抵抗があるんです。自殺してしまうと、いろいろな人生があったはずなのに"自殺するようなやつだった"とか、ひとつに決めてしまうことが起きていて。人間には多用な面があるし、それが大事だと思うんです」と、ひとつの自分の顔だけではなく、対人ごとに見せる顔がすべて自分であり、それを肯定することを勧めた。大谷も、「"こうでなければいけない"ということを受け入れなくていいですよ、ということをやわらかく伝えたいというのが、本を出した一番の理由でした。別に逃げているわけじゃないもんなあ」と、しみじみと生きることをかみしめていた。