北朝鮮系の在日団体がトランプ氏に期待を寄せる理由 (2/2ページ)
トランプ氏やそのブレーンたちも、「北朝鮮の人権問題は重大だ」くらいのことは言うかもしれない。しかしその度に、人々は彼の発してきた人種差別的な言葉の数々を想起するだろう。北朝鮮に対する人権包囲網が、これまでに比べ真剣味の薄れたものになるのは避けられないのではないか。
朝鮮総連にとっても、北朝鮮の人権問題は耳の痛い問題だ。政治犯収容所や公開処刑の存在を認めないことで、彼ら自身がそこに加担しているも同然だからだ。
筆者とて、北朝鮮と米国の対話に反対する者ではないが、それには、人権問題を後退させないという前提条件が付く。
もっとも、北朝鮮の人権問題はすでに国際的イシューとなっている。トランプ氏といえども、「追及するのはやめだ」とまでは言えないだろう。誰が何を期待したところで、人権問題をめぐる北朝鮮と朝鮮総連の状況は、今後も大きく変わることはないのだ。