11月20日、極楽とんぼの山本圭壱（48）がよしもとクリエイティブ・エージェンシーに復帰することが明らかになった。山本圭壱は「一人でも多くの方に笑っていただけるよう頑張っていきたい」と意気込みを表明しているものの、解雇された会社への復帰をめぐって賛否両論が渦巻いている。

■10年ぶり復帰に賛否両論

　2006年7月に未成年との淫行問題で解雇され、職を転々としながら、お笑い芸人としての復活を画策していた山本。今夏に『めちゃ×2 イケてるッ！』（フジテレビ系）でおよそ10年ぶりの地上波復帰を果たし、9月からは相方の加藤浩次（47）と単独ライブで全国行脚を実施していた。そして11月20日、同ツアーのファイナルとなる東京・恵比寿での公演に合わせて、吉本への復帰が正式発表された。
　
　今回の復帰にあたって山本は「これまでにご迷惑をおかけしてしまった方々も大勢います。それ自体は決して消すことの出来ないことだと思っています。これからは、一人でも多くの方に笑っていただけるよう頑張っていきたいと思います」と意気込みをコメント。加藤も「一歩一歩ではありますが、一から若手芸人のつもりで頑張ります」と心境をコメントした。

　山本の本格的な芸能界復帰に対し、ファンの間では賛否両論。「おめでとう！」と感激ムードが広がる一方、「出たら見ない」という拒絶の声も少なくない。

　ファンの間でとくに争点となっているのが、解雇された吉本への復帰だ。世間的には異例の出来事だけに、一部ファンは「本当にこれでいいのか？」「なにも無かったように戻れるんだね」と納得がいかない様子を見せている。

　芸能界では、吉本所属のお笑い芸人を中心に歓迎ムードだ。ブラックマヨネーズの小杉竜一（43）はイベントで「あいさつから」とコメント。また“山本軍団”の一人である田村淳（42）も「またこれから楽しい事を一緒にしていきたいと心から思いました」とツイートし、品川庄司の庄司智春（40）やココリコの遠藤章造（45）、ペナルティーのワッキー（44）と一緒に、山本の『めちゃイケ』での名物キャラ「油谷さん」をマネして、全身テカテカの海パン姿を披露している。

「『めちゃイケ』が低迷する中、山本が登場したSP企画は高視聴率をマークし、視聴者の注目の高さをうかがわせた。名物番組をなんとか回復させたいフジも、山本の復帰を後押ししたのでは。吉本サイドとしても、ファンから同番組へのレギュラー復帰が望まれる山本は、テレビの仕事がすでに1本確約されているような美味しいタレント。ナインティナインとの絡みも期待されるし、山本復帰による相乗効果が高いと判断したのかもしれない」（報道関係者）

　会社の旨みになる存在なら、過去の過ちも問題なし!?

文・佐々木浩司（ささき・こうじ）

※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』（宝島社）など。