世間とズレてる?和田アキ子の”紅白落選”に松本人志や西川史子らが異論 (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

 似たような擁護発言は和田が所属するホリプロの後輩タレントからも飛び出した。女医でタレントの西川史子(45)も同日、『サンデー・ジャポン』(TBS系)で、「視聴習慣が変わって、親子一緒に紅白を見るという感じじゃない。ヒット曲がないと出られなのではなく、アッコさんの今までの功績を考えたらちゃんと花道を飾ってあげるべき」と苦言を呈した。

 そして西川が出演した同じ時間帯、裏のフジテレビでも“和田擁護”が飛び出している。ダウンタウンの松本人志(52)は27日、『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、「(紅白は)あまり面白そうじゃない。NHKはマンネリをだめだと思っているのかとびっくりした。紅白は風物詩。風物詩はマンネリの極致でいい」と語った。その上で「(NHKは)ネットの意見を見すぎている。ネットの声がそのまま世間の意見というのは違う。マンネリを貫く。ねじ伏せるでいい。スポンサー関係ないわけやし」と矛先を、紅白を主催するNHKに向けた。

 しかし、擁護する3人の発言はどれも説得力に乏しく、いずれも中高年者が語る“世代論”の域を出ていない。これでは視聴者の共感は得られないだろう。和田アキ子の紅白落選によって浮き彫りになった芸能界村の特殊な倫理。テレビ視聴率が年々下落している要因はこんなところにも見え隠れしている。

文・阿蘭澄史(あらん・すみし)
※1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『事務所をクビになった芸能人』(竹書房)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。
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