散骨を本人自らが強く望み叶ったケースと周囲が反対して叶わなかったケース (2/2ページ)
それを思えば母より11年も長生きできた自分は幸せだったと病院のベッドで私に言った。
姉も当初は散骨を希望していた。いろいろな資料をあさっていたらしい。しかし思った以上に大変な手続きがあることや、家族の猛反対にあってそれを断念した。姉は人に面倒を掛けるのをとても嫌っていたようだ。お墓に来てもらうよりも、樹木葬や海上散骨された方が後々面倒がなかろうと考えていたのである。しかし、それは本人のわがままというものだろう。なぜなら死者を祀る側にも『お墓参りをしたい』『話を聞いてもらいたい』という自由と権利があるはずなのだ。墓の前で両手を合わせて涙を流してみたい、そういう相手(故人)だからこそお墓は要るのである。下の2首は師の立場にたって詠んだもの。
・しがらみも解き放たれてあの世から快気祝いをみんなに撒くわ
・恋人の立ちブランコの背に青葉 いつかは帰る故郷の道(『故郷』は生まれる前と死後の世界)