間違った耳掃除で“耳垢栓塞”のリスク...医師が教える正しい耳のお手入れ方法
なんだか耳の聞こえが悪くなった、と感じることが多くなった場合、もしかしたら「耳垢栓塞」を引き起こしているかもしれません。
耳掃除を怠った場合はもちろん、正しい耳掃除を行わなかった場合も耳垢栓塞になる可能性はあります。
今回は耳垢栓塞について、耳垢栓塞になる原因、引き起こす症状、正しい耳掃除の方法まで、医師に解説をしていただきました。
耳垢栓塞とは

耳垢栓塞は、耳あかがたくさん耳の中にたまり、外耳道をふさいでしまっている状態をいいます。
耳垢栓塞によって引き起こる症状

■耳の痛み
■頭痛
■耳の聞こえにくさ(難聴)
■めまい
■耳閉感
耳垢栓塞を引き起こしてしまう原因

耳垢には体質によってカサカサしたものと湿ったものがありますが、特に湿った耳垢が出る体質の方は詰まりやすいと考えられます。
外耳道の炎症や発疹などによって膿のような耳垂れがでてきたり、耳かきの際に自分で耳垢を耳の奥に押し込んでしまうといったことも原因になります。
耳垢栓塞になってしまった場合

医療機関を受診する必要があります。専門科は耳鼻咽喉科であり、専門の医療器具(ピンセットのような形をした耳垢鉗子や、耳垢を吸入する目的でつかわれる吸入管など)を用いて耳垢を取り除くことが治療となります。
耳垢が硬くなっていたり、こびりつくようになっている場合などは、耳垢水と呼ばれる液体をあらかじめ外耳道に入れて耳垢を水分でふやけさせて、取れやすくしてから耳垢を取り除くこともあります。
耳垢栓塞にならないための正しい耳掃除

正しい耳掃除の仕方は、なかなか学ぶ機会がなく、自己流で何となくやっているという方が多いかと思いますが、耳掃除の仕方が良くないことによるトラブルは結構な頻度で見られます。
耳掃除が好きで気持ちがいいからと頻繁に行う方を見かけますが、月1~2回くらいで十分といえるでしょう。
方法
耳かきを使う方も多いですが、自分で行う場合は綿棒の方が簡単かもしれません。耳垢栓塞の原因にもなりますので、無理に奥のほうまで掃除しようとして耳垢を中に押し込んだりすることはしないように気を付けましょう。
特に子供さんの耳掃除の際は専用の綿棒を使って、決して奥まで入らないようにしてください。
耳掃除の際にやってはいけないこと

無理して奥まで掃除しようとすること、頻繁に耳掃除を行いすぎるのはよくありません。耳の中を傷つけてしまうことにもなりかねないので、これらは厳に慎みましょう。
また耳掃除を行うときは、子供さんなどがぶつかったりして耳を傷めてしまうことないよう、最中に衝撃が加わることがないシチュエーションで行うことが大切です。 最後に医師から一言 耳垢栓塞は、耳鼻咽喉科領域では決して珍しい病気ではありません。また、体質的になりやすい方(食事をしたり、あくびをしたりするときの口の開閉によって自然に耳垢が外に出てきにくいタイプの方)もいるようです。
耳が詰まる感じがあったり、聞こえが悪くなる感じがある場合は、そのままにせず、ぜひ病院を受診してみましょう。
(監修:Doctors Me 医師)