衛星写真で追い詰める…北朝鮮「集団虐殺」の動かぬ証拠 (2/2ページ)

デイリーNKジャパン

赤い線の中に人を縛り付ける杭のようなものが、青の中には対空機銃が見える
赤い線の中に人を縛り付ける杭のようなものが、青の中には対空機銃が見える

ちなみに、ZPU-4対空機銃は14.5mm重機関銃4丁をひとつにまとめたもので、6基合計で24の銃口から銃弾が放たれたことになる。この方法で処刑されたとすると、遺体は原形をとどめないほどに破壊されてしまう。

一度に大量の犠牲者が

ただWGは、来年の4~5月に報告書を発表する時点では、具体的な場所は一般には公表しない方針だ。理由は「北朝鮮当局が証拠隠滅を図るのを阻止するため」(イ・ヨンファン事務局長)だという。

北朝鮮当局は今に至るも、人権侵害の事実を認めていないが、いずれ情勢が変わり、集団埋葬場所の調査が行われるようなことになれば、体制の側で人権侵害を主導した個々の人々が訴追される上での「動かぬ証拠」となり得る。

WGも、ズバリそうした目的からこの調査を行っているのだ。

北朝鮮では、「フルンゼ軍事大学留学組事件」や「黄海製鉄所の虐殺」において、一度に大量の人々が殺害されており、犠牲者が同じ場所に埋葬されている可能性がある。

集団埋葬場所の特定は、金氏3代の独裁と人権犯罪の全貌を明かす上で、欠くことのできない課題であると言える。

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