同情論で国家滅亡?中国人が語る「不法滞在外国人の強制退去処分」の妥当性 (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

 この事態を受け、香港各地で中国人排斥を訴えるデモが開催されました。そのため香港政府は①中国人女性の妊娠が発覚した場合、入国禁止にする ②香港内で産まれた子供は親のうち一人が香港人でないと香港籍を取得できない という法律をあらたに制定しました。

 事実上、香港も血統主義へと転換したのです。また日本は古来より血統主義を貫いてきた国家です。このような事例がある一方、日本の左派・リベラル層は今回の件のように外国人側を擁護するような論調を唱え続けます。これは戦後から続く平和・リベラル教育の弊害だと思います。

 また民進党・蓮舫代表に対する二重国籍問題に関しても、左派・リベラル層は「欧米では二重国籍は当たり前」「蓮舫代表に対する人種差別」などと、論点をすりかえた擁護論を唱えました。おりしも日本では少子化による人口減少化の懸念から、大量の外国人労働者受け入れが検討されています。その現状から、上述のような意見が頻発すれば日本国籍も生地主義化する可能性すらあります。

 同情できる面があるとはいえ、もし今回の高校生の主張を認めてしまえば、日本国内に不法滞在外国人が一気に増加する恐れがあります。現在、ドイツの難民問題や欧米で頻発する中東移民によるテロ行為などを要因に、日本のみならず世界各国で保守化が加速しています。

 それは不法滞在外国人擁護など安易な理想主義政策をかかげる左派・リベラル政党に人々が見切りをつけはじめた証拠ともいえます。そして僕は自国を疲弊させる政策を唱える左派・リベラル政党にはたして存在意義があるのか、疑問にすら感じるのです。

著者プロフィール

漫画家

孫向文

中華人民共和国浙江省杭州出身、漢族の33歳。20代半ばで中国の漫画賞を受賞し、プロ漫画家に。その傍ら、独学で日本語を学び、日本の某漫画誌の新人賞も受賞する。新刊書籍『中国が絶対に日本に勝てない理由』(扶桑社)が発売中。

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