森永卓郎の「経済“千夜一夜”物語」 配偶者控除拡大は罠ではないのか (2/2ページ)

週刊実話

それだけ働いて、手取りが月1万7000円増えるだけだ。労働時間増加分の実質的な時給は、たった399円ということになってしまう。

 私は、今回の配偶者控除拡大は、政府の仕掛けた罠なのではないかと思う。“年収150万円まで配偶者控除の適用が拡大されますよ”と政府が言えば、真に受けて働く時間を増やす女性が出てくるだろう。そうなれば、政府にがっぽりと税金と社会保険料が転がり込んでくる。仮に労働時間を増やす女性がいなくても、配偶者控除拡大の財源は、世帯主の年収が1120万円を超える専業主婦世帯の増税で確保している。
 だから、政府にとって配偶者控除拡大は、女性が労働時間を延ばせば延ばすほど儲かる「負けのないゲーム」になっているのだ。そんなイカサマに騙されてはいけない。

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