金正恩氏が「あの国」の情勢が気になって仕方ない理由 (2/2ページ)
正恩氏が、核兵器開発を絶対に放棄しないのだとすれば、彼は国家指導者としてある種の世界観を必要としているはずである。それは、米国との関係改善を望まず、米国の影響力を周囲から極力排除して生きていくという世界観だ。
シリアの国土は内戦で荒廃してしまった。政府軍を軍事的な窮地から救ったロシアやイランにも、シリアの復興を助けられるほどの国力はない。
しかしそれでも、アサド氏は米国によって殺されてはいないし、国民に膨大な犠牲を強いながら、自らの権力を回復しようとしている。
正恩氏は、自分にはもはや、アサド氏のような生き方しか選択できないことを本能的に悟っているのではないだろうか。それこそが、彼がシリア情勢に強い関心を寄せる理由であるような気がする。