感染症予防のため“餅つき”を自粛?意外と多い日常の手にまつわる細菌リスク
年末年始にかけて各地で行われる餅つきが、
集団食中毒などを引き起こす危険性を懸念して自粛したり中止したりする風潮が高まっております。「規制をかけるのは行き過ぎではないか」という声もあり、現状実施可否は各自治体での個別判断となっているようです。(
参考)
餅つき以外でも、普段生活をしている中で手や指にまつわる細菌の危険はどのような場面に潜んでいるのでしょうか。
今回は手や指の細菌の種類やリスク、正しい手洗いや予防方法を医師の建部先生に解説していただきました。
手や指の細菌の種類

・表皮ブドウ球菌
・コリネバクテリウム
・ミクロコッカス
・プロピオ
・ルバクテリウム
・アクネスなど
一時的に細菌叢を作ることがある菌
・黄色ブドウ球菌
・大腸菌
・緑膿菌など 日常に潜む手にまつわる細菌のリスク

必要以上に神経質になる必要はありませんが、以下のような可能性が挙げられます。
1:調理
■餅つき
つくために手に水を付けて餅につけたり餅を丸めたりするときに、手指についた常在菌や雑菌が餅に混じる可能性があります。
■おにぎりを素手で握る
餅つき同様、手についた常在菌や雑菌が餅に混じることがあります。
■料理中に生の肉や魚を触る
例えば鶏肉であればカンピロバクターや、生魚であれば腸炎ビブリオなど、手を介して様々な食中毒の病原体が混入することが考えられます。
2:トイレ
■トイレの後の手洗い無し
大腸菌などが混入する可能性があります。
■トイレの後に手が濡れたまま
温かい手が濡れた状態であれば、多くの菌が繁殖しやすい環境となります。
3:仕事
■通勤中の電車の吊革
様々な人の常在菌や、流行期であれば例えばノロウイルスなどの病原体も付着していることがあります。
■パソコンやコピー機
つり革同様、オフィスで様々な方が触れるものであれば、様々な菌やウイルスの温床となりえます。
手の細菌にまつわる疾患

食中毒
病原体に触れた後、手洗いが不十分であったりすることによって、手を介して食べ物に触れ、その手にふれたものが口に入ることで食中毒に感染する可能性があります。
ウイルス、細菌感染症
病原体の種類や量、その方の抵抗力によって手を介して病原体が口などに入り、感染症に感染することがあります。
医師がすすめる正しい手洗い方法

腕時計や指輪などを外して、しっかり流水で流した後に、石鹸やハンドソープををしっかり泡立てて、手の甲、手のひら、指の間、爪の間や指先、手首などをまんべんなく洗います。
細かい場所に留意して、例えば親指はもう片方の手でねじるようにして洗うなどその部分部分にあった洗い方をし、十分に流水で洗い流した後、乾いたクリーンなタオルなどですぐに水気を十分ふき取りましょう。 手や指の細菌のリスクを防ぐ効果的な予防法

手を十分に洗うのはもちろん、おにぎりや餅を丸めるときなどは、調理用の手袋を使うようにしましょう。
最後に建部先生から一言 手はきれいそうに見えて、たくさんの細菌などが付着しています。
必要以上に神経質になる必要はありませんが、清潔は心がけて過ごしたいものです。
(監修:医師 建部雄氏)