【プロ野球】大型補強で挑む巨人・高橋由伸体制の2年目はいかに!? 巨人の大型補強の歴史を振り返る (2/2ページ)
■2000年:補強が成功し「ミレニアムV」を果たす
20世紀最後の年となる「ミレニアム」となった2000年、FAで前年のダイエー日本一に大きく貢献した工藤公康、広島の4番打者・江藤智を補強。交渉の際に長嶋監督が殺し文句として言った「男の花道を飾ってくれ」(工藤)、「荒波に立ち向かって行きなさい」(江藤)の言葉は大きな話題となった。この2人に加えて阪神を自由契約となった左腕のメイも獲得した。
これまでは移籍した選手がなかなか結果を出せなかった巨人だったが、この年は違った。開幕から先発ローテーションに入った工藤、メイはいずれも12勝を挙げる好成績で投手陣をけん引する。
江藤は32本塁打と1996年以来の30本塁打超えをマーク。9月24日の中日戦では9回裏に起死回生の同点満塁本塁打を放ち、その直後の二岡智宏のリーグ優勝を決めるサヨナラ弾を呼び込んだ。
「ONシリーズ」と呼ばれたダイエーとの日本シリーズも制し、巨人は「ミレニアムV」を成し遂げる。
■2004年:259本塁打の「史上最強打線」
2004年、堀内恒夫監督が就任したこの年は、ダイエーから無償トレードで小久保裕紀、近鉄からローズとパ・リーグを代表するスラッガーが加入。仁志敏久、高橋由伸、ローズ、小久保、ペタジーニ、清原和博、阿部慎之助、江藤智、二岡智宏と長打力のある選手が揃う「史上最強打線」を形成した。
6選手が20本塁打以上を放ち、この年のチーム本塁打数は259本塁打とプロ野球記録を樹立する。なかでも中軸を担った小久保、ローズは揃って40本塁打以上を記録し、ローズは45本塁打で本塁打王。小久保は巨人の右打者で初の40本塁打以上となる41本塁打と活躍した。
ところが、これだけの打線を擁していながらも成績には直結せず、チームは3位に終わった。
文=武山智史(たけやま・さとし)