各局で新企画ゼロの惨状?2016年「大晦日TVウォーズ」の行方 (2/2ページ)
■各局で”新企画ゼロ”という惨状に
──いかがだろう? テレビマンの晴れ舞台の割には、ピリッとした企画が見当たらない。しかも振り返ってみれば、出演者、出場選手こそ変わっているものの、番組企画そのものは昨年(2015年)とまったく同じなのだ。
もちろん好評だったのならば、それも分かるが……昨年の視聴率は上位から
(1)NHK 一部34.8% 二部39.2%
(2)日テレ 一部17.6% 二部15.3%
(3)テレ朝 一部10.0% 二部7.0% 三部5.6% 四部7.3%
(4)TBS 一部8.8% 二部7.7% 三部9.0% 四部4.6%
(5)フジ 一部5.0% 二部7.3% 三部3.7%
という結果。史上最低だったとはいえ、さすがに年間視聴率一位を記録した<紅白歌合戦>。その紅白の裏で大健闘した<ガキの使いやあらへんで‼>ならば分かる。しかし、それ以外の局は企画を見直すのが普通ではないのか?
「2003年にTBS<K-1ダイナマイト>(注2)が瞬間最高視聴率43%を叩き出し、紅白を超えた……あんな熱気は今のテレビ界にはありません。全体的な視聴率低下によるスポンサー料の減額や、コンプライアンス(注3)に縛られてテレビマンが冒険しなくなった。結果、毎年おなじみの企画でお茶を濁すことになる」(テレビ誌編集者)
また大物出演者やスポーツ団体とは複数年契約を結ぶことが多く、不振だったからといって、ガラリと企画を変えにくい面もある。とはいえ、それらはテレビ局側の事情である。視聴者としては、新鮮で刺激的な番組が見たいだけだ。
そこで提案。NHK以外のどの局でもいいので、<紅白中継を見ながら、和田アキ子が言いたい放題>という番組をやってみたらどうだろう?見た人が不快になること確実だが、そこそこ視聴率は取れる気がする(笑)。
(注1)プライムタイム…看板番組が並ぶ夜の時間帯。国によって違うが、日本では19時~23時を指す。
(注2)2003年のK1ダイナマイト…曙vsボブ・サップの初対決が超目玉カードだった。が、その後の2人ときたら。
(注3)コンプライアンス…法令遵守。出演者の言動やドラマの表現に至るまで、これを細かくテレビ局が求められるようになって、面白い番組は激減した。
著者プロフィール

コンテンツプロデューサー
田中ねぃ
東京都出身。早大卒後、新潮社入社。『週刊新潮』『FOCUS』を経て、現在『コミック&プロデュース事業部』部長。本業以外にプロレス、アニメ、アイドル、特撮、TV、映画などサブカルチャーに造詣が深い。Daily News Onlineではニュースとカルチャーを絡めたコラムを連載中。愛称は田中‟ダスティ”ねぃ