南極の棚氷に大きな亀裂。新たなる巨大氷山が誕生の見込み(NASA)

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南極の棚氷に大きな亀裂。新たなる巨大氷山が誕生の見込み(NASA)
南極の棚氷に大きな亀裂。新たなる巨大氷山が誕生の見込み(NASA)

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 NASAの最新データによると、南極のラーセンC棚氷の崩壊が近づいており、将来的に米デラウェア州にも匹敵する氷山が誕生する見込みだそうだ。

 新しく撮影された写真は、棚氷の上空を飛行した研究者によって撮影された。そこに走る亀裂は深く、大きくなっており、いずれは相当な面積がちぎれてしまうだろうとのこと。

 NASAのオペレーション・アイスブリッジに参加する専門家の計測によると、ラーセンC棚氷は、長さ約110キロ、幅90メートル以上、深さ500メートルほどである。

 「亀裂は棚氷にパックリと走っているが、完全に横断しているわけではない。もしそうなれば、デラウェア州ほどの大きさの氷山が誕生するだろう」とNASAのプレスリリースには記されている。・10年以内に崩落、巨大氷山誕生の見込み
 棚氷崩落イベントはおそらく今後10年内に発生する見込みで、2000年以来最大のものとなるだろう。記録史上では3番めの大きさ、この棚氷で発生するものとしては最大のものになる。

 棚氷が崩落して氷山になっても、直接海面レベルを引き上げたりはしない。コップの中の氷のようにすでに海の中に入っているからだ。

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棚氷の融解量を表した南極マップ。青は年5メートル以上の融解速度。矢印の先がラーセンC棚氷。

 しかし、その背後にある陸上に形成された氷に対してドアストッパーのように機能しているため、棚氷がなくなってしまうと、氷河が海の中に移動し始める可能性がある。この場合は海水に水が注ぎ足されるため、海面レベルが上昇する。(亀裂により、棚氷面積の10パーセントに相当する部分が氷山として分離する可能性が高い)

 ラーセンCの場合、亀裂が棚氷を横断するように拡大し、ここが崩落したすると、スコットランドに匹敵するより大きな面積の部分が不安定となり、融解のリスクが高まることが別の研究から明らかになっている。

 8月、ラーセンC棚氷を観測していたイギリスの調査チームが、2016年3月から8月にかけて亀裂が22キロ伸びていることを発見。これは観測以来、最も早いペースである。

2002年崩落前のラーセンB

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2002年崩落後のラーセンB

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 ラーセンC棚氷は、現存する主要な南極半島棚氷の最北端に位置する。近年、この地域の気温は、大気と海水の気温上昇とが相まって急速に上昇していた。

 なお付近にあるラーセンB棚氷は、同様のプロセスを経た後に2002年に崩落し、世界的なニュースとなった。この出来事は、温暖化を題材とした映画『デイ・アフター・トゥモロー』でも取り上げられている。


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