女子中学校の生徒の半分が…深刻の度を増す北朝鮮「薬物」汚染 (2/2ページ)
12月1日、韓国・ソウルで開催された「北朝鮮麻薬類問題セミナー」で北朝鮮麻薬類監視機構のイ・グァンヒョン研究員は、「少なくとも30%以上の北朝鮮住民がメタンフェタミン(覚せい剤)やアヘンなどの薬物を使用していると見ていいだろう」と発言。6歳の幼稚園児までが薬物を使用する様子を見たという証言もあると明らかにした。
このような衝撃的な証言は、枚挙にいとまがない。
ある女子中学校で当局の一斉取り締まりが行われた結果、生徒の半分以上が覚せい剤の吸引道具を持っていたとの情報もある。
また、前出のイ研究員によれば、北朝鮮の覚せい剤(およびアヘン)汚染は年齢、所得、性別を問わずまん延しているという。しかし最も悲惨なのは、貧困ゆえ売春に走った女性が覚せい剤を常用、性病のリスクもあいまって、破滅へ向かいがちだという話だ。
この問題のやり切れないところは、北朝鮮の人々のほとんどが覚せい剤の害毒について知らず、医薬品と勘違いして乱用しているという事実だ。
金正恩体制も、問題の深刻さを認識してはいるようだ。しかし、対策と言えば密売人を公開処刑にするぐらいで、国民に対する啓もうが進んでいるようには見受けられない。
これは、本質的に言って人権問題である。北朝鮮の人々は、海外から密かに流入する情報から多大な影響を受けている。ならば覚せい剤の害毒についても、海外から情報を送り込む取り組みが必要ではないだろうか。