金正恩体制を「ネットニュース」が崩壊に導く…北朝鮮外交官、脱北記者の記事に涙 (2/2ページ)

デイリーNKジャパン

北朝鮮エリートを突き動かしたチュ氏には、彼と同じく北朝鮮内部の情報を伝える筆者も最大限の賞賛を送りたい。

テ氏が、デイリーNKを読んでいたかどうかは不明だ。しかし北朝鮮の御用メディア団体はデイリーNKの韓国版を名指しで非難していることから、国家機関がチェックしていることはまちがいなさそうだ。また、金正日総書記の長男で金正恩氏の母親違いの兄にあたる金正男氏は、「デイリーNKの地方の情報は正確だ」と認めている。

デイリーNKジャパンは韓国版とは運営母体もコンテンツも違うが、日本でしか入手できない北朝鮮の貴重な情報も配信している。日本語のニュースでもネット経由で朝鮮語(韓国語)に翻訳しておおよその内容を把握することは可能だ。もし、北朝鮮の国家機関がデイリーNKジャパンをチェックしているとすれば光栄である。

いずれにせよ、平壌のエリートや特権階級が、決して知ることのできない情報をインターネット経由で知り問題意識を持つ。そして、時には何らかの行動を起こす。情報統制を体制維持の背骨としてきた北朝鮮体制を、インターネットが大きく揺さぶっているのだ。

既存媒体では極めて困難な現象が、インターネットを通してあっさりと起きているとも言える。「ネットが社会を変える」という、今日では使い古された観もあるスローガンが、ここへきて最も当てはまるようになっているのが北朝鮮なのかもしれない。

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