井筒監督×マツコ・デラックス「ドアホちゃうか、ニッポン!」スペシャル対談(2)アニメは“日本人の顔”が1つもない (2/3ページ)

アサ芸プラス

井筒 あんなオタクのオナニー動画を、1000万人が観るようになったら、オレは終わりやと思うけどね。あれは「映画」ちゃうから。

マツコ 確かに言えてる。アニメって、ヘンタイさんが後ろ指さされたり、白い目で見られながらも、コツコツと築いてきた特殊な文化じゃない。でも、これだけメジャーになっちゃうと、いつか破綻するよね。テレビや雑誌と同じ。ほとんどのものがデータで作られるようになって、中庸を目指し始めて、最後にはオタクどころか、一般大衆すらボッキしなくなって「つまらない」で片づけられちゃうものだらけになると思う。そもそも、アニメは日本の誇るカルチャーだとか言って国が動き始めた時点で終わりだけどね(笑)。

井筒 これは大島渚監督の受け売りやけど、「敗者は映像を持たない」って言葉があるんよ。つまり、原爆の映像も全てアメリカ側の映像で、負けた日本側の撮った映像は何も残ってないというわけよ。

マツコ なるほど~!

井筒 オレはそれがずっと続いてると思うね。全て勝者の国のマネ。アニメの顔を見たら、そこに日本人の顔は一人もいないやろ。

マツコ そうよね。みんな目が大きくて、金色みたいな髪を風でなびかせて、そんなわけないだろって!

井筒 日本人は、負けた日本人のリアルな顔が見たくないねん。それが常に深層にあって、根づいてしまったいうことよ。

マツコ そっかぁ。昭和の映画に出てくる女優さんも日本人離れしたバタ臭~い顔の人が多かったしね。最近は最近で、無味無臭な顔ばっかりだし‥‥。

井筒 だから、日本のドラマでも映画でもアニメでもたとえクソ真面目に脚本書いたところで、ニセモノの顔しか出てこないから、結局は薄っぺらいねん。どこの国の話か不明やもん。

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