金正恩氏「拷問部隊」が繰り返すカネ目当ての悪行 (2/2ページ)
そしてこう持ちかけたのだ。「このままだと金額が多くて罪が重くなるから、額を減らして助けてやろう」と。新たに書き込まれた金額は6000元(約10万円)。担当者は残りの5万4000元(約90万8000円)をネコババしたものと思われる。
これ以外にも、昨年初めには咸鏡北道(ハムギョンブクト)茂山(ムサン)郡に住む女性が秘密警察に逮捕され、拷問を加えられ財産を奪われた。女性の叔母は、秘密警察に殺されたという。
また、収奪ではなくても秘密警察は拷問を厭わない。昨年4月には韓流ドラマの動画ファイルを保有していた容疑で女子大生を拘束し、過酷な拷問を加えた。彼女は拷問の厳しさに耐えきれず、さらに拘禁施設に送られることに絶望し、自ら悲劇的な結末を選択した。
これまで、保安局(警察)や軍の国境警備隊は、密輸や庶民の非合法な商売に目をつぶる代わりにワイロを要求してきた。良くも悪くも共存共栄を図ってきたわけだ。しかし、権力を強化している秘密警察が乗り込んできたことでそのバランスが崩れ、今回のようなカネ目当ての悪行が横行しているのだ。